事件概要:2025年の上半期、特殊詐欺の認知件数は前年比1.5倍の1万3213件、被害額は2.6倍の597億3000万円に達した。従来、夏休みやお盆の時期は詐欺が起こりにくいとされていたが、最近では詐欺グループが海外を拠点に活動しており、高齢者のみならず若者もターゲットとなり、詐欺が年中行われている。特に、被害者が一度詐欺に遭うと再びターゲットにされるリスクが高まっており、その後も二度目の詐欺被害に遭うケースが増えている。
警察庁は、新たに大手ネット銀行と連携し、詐欺疑いの取引情報を迅速に共有する取り組みを強化している。
コメント:詐欺グループは新たな手口を次々と仕掛け、被害者を再度狙うという異常な現状が続いています。特に、被害者が持つ個人情報が次の詐欺の標的となり、さらなる被害を引き起こすケースが深刻です。詐欺に遭った人々が犯行に加担させられる状況も考慮し、社会全体での対策が求められます。警察と銀行が連携して詐欺取引を早期に察知し、被害者を守る取り組みは重要ですが、それだけでは十分ではありません。教育と啓発が欠かせません。特に、被害者自身が「自分はもう大丈夫」と考えることが、二度目の詐欺に繋がりやすいという点を強調する必要があります。詐欺グループの巧妙な手口に対して、警戒を怠らないよう、全員でこの問題に立ち向かう必要があります。
ネットからのコメント
1、とにかく電話機は常時留守録対応にして、見知らぬ番号からの電話は直接取らないに限る。怪しい者は留守録にメッセージを残さない。電話に出るから悪者に引き込まれる。電話は鳴っても無視するに限る。
当然ながら着信拒否もする。留守番電話の設定が分からない高齢者は家族かケアマネージャーが代わりに設定してあげる必要がある。
2、騙されやすい人リストに入ってるんでしょうねそういう人は二度も三度も狙われるようです。個人的には80代の後期高齢者だけどスマホはもちろん固定電話にも詐欺と思しき電話が入るのは毎度のことで数えきれない。暇な時なら話に乗ってシッポ捕まえて警察に通報も考えるが、そんなに暇ではないので相手にしないわけで。最近は固定電話だと自動音声の電話が五月蠅く詐欺犯としては相当件数掛ければ何パーセントかの確率で引っ掛かるから自動で掛けてくるんだろうけどナンでいつまでも騙される人が絶えなのか理解に苦しむ。
3、当記事では言及されていないが、スマートフォンを使用中に、広告等を契機としてSNS等に誘導され、そのSNS等で、架空またはそれに近い案件に対する投資を勧誘されて金銭を支払う事件も、相変わらず多い。なお、これらの事件の被害者に顕著な特徴として、「全てをスマートフォンで完結してしまう」点がある。
対面取引ならば、勧誘者等との対面機会があるし、契約締結まで時間、労力等を要することが通常であるので、「気づいて踏みとどまる」結果につながることが多い。しかし残念ながら、SNS等で誘導されたリンク先で個人情報を入力すると共に、SNS等で指定された金融機関の口座、ウォレットアドレス等に送金してしまう人々がほとんどである。このような場合、被害回復がなされるケースは多くはない。いかなる場合でも、スマートフォンの画面からいったん離れて、現実世界で自分の選択の是非を熟考する機会を作って欲しい。
4、詐欺にかかる人は、恐らく何度も騙されてしまうのでしょう。それは学習能力の問題というより、ご本人の性格や資質によるものなのだと思います。そういう方は、「ああ、もう二度とこんな詐欺には引っかからないようにしよう!」と心に強く誓ってもすぐ忘れてしまい、また甘い言葉や恫喝に簡単に心動かされてしまうのだと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/9f6a6ed8cb0a08bfd6f33daa114261b5bc44143f,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]