HOYAは東京都新宿区の医療機器メーカーで、公正取引委員会は21日、下請法違反を認定し再発防止を勧告した。HOYAは2024年7月1日から2026年4月17日まで、部品製造を委託する32社に対し、発注予定のない金型・治具計643個を無償保管させていた。30年以上続いた事例もあり、同社は不利益相当額を含む1452万5390円を支払った。

大手企業が取引上の優位な立場を利用し、下請け側に不要なコストを背負わせていたことは重大な問題だ。特に医療機器という人命に関わる分野の企業で、長期間にわたり保管負担への認識が欠けていた点は看過できない。問題の本質は、取引先を対等なパートナーではなく、内部コストを押し付ける存在として扱う企業体質にある。改善には、①金型や設備の保管期限・費用負担を契約で明確化すること、②下請け取引を定期監査し現場任せにしない管理体制を作ること、③経営層が適正取引の責任を持ち、社員教育を徹底することが必要だ。
利益を守るために弱い立場へ負担を移す経営は、結局は企業の信用を失わせる。強い企業とは取引先を犠牲にする企業ではなく、共に成長できる関係を築ける企業である。
ネットからのコメント
1、HOYAの下請け法違反は、単なる手続きミスではなく、長年の慣行が下請け側に負担を押しつけていた点が問題だと思う。発注予定がないまま大量の金型を無償で保管させていたという指摘は、業界の慣習というより企業体質の問題に近い。医療機器メーカーで初の違反認定というのも重い。再発防止策を示しただけで終わらせず、こうした“見えにくい負担”が業界全体で起きていないか、広く見直すきっかけにしてほしい。
2、こうした話を聞くと、大企業と下請け企業の力関係の歪みを感じます。金型は場所を取りますし、保管するだけでも倉庫代や管理の手間、紛失や劣化を防ぐための負担がかかります。それが長年積み重なれば、小さな会社ほど経営への影響は決して小さくありません。しかも取引先との関係を考えると、「もう保管できません」と言い出しにくい空気が生まれやすいのも現実です。
仕事を失う不安から、負担を受け入れ続けてしまう会社もあるでしょう。こうした見えにくいコストは、数字には表れにくいものの、現場では大きな重荷になっています。今回は費用が支払われたとのことですが、お金が戻れば終わりという問題でもないと思います。長く続いていた慣習なら、同じような状況が他の業界にも残っている可能性があります。
3、一般には型を置いておくだけと思われがちですが金型って1個で数百キロもある超重量物。精密機械なのでサビや傷がつかないよう温度や湿度を管理した場所に置く必要があります。これを次があるかもと何十年もタダで置かされたら下請けは自費で倉庫を借りるしかなく利益が吹き飛びます。今回は二度と使わない可能性が高い試作品の型まで放置していたのが悪質です。親企業のコスト意識が低すぎます。HOYAは後から1450万円ほど支払ったそうですが全国には泣き寝入りしている中小企業がまだ山ほどあります。国が取り締まりを強化して、こういう下請けいじめの商慣習が表に出ることは日本のものづくりを守るためにも本当に大切な動きだと思います。
4、日本の経済不安はこんな所から来てるのも有るよな!大企業が下請け、孫請けに正規の金額を支払わないから、経済が回らない、政府が下請け違反をする企業には罰則強化をしていかないとな。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/13a50f4ca856e09bfe8426485139d9b9bd790970,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]