14日、香港のシャティン競馬場で香港国際競走4レースが開催されました。芝で行われたこれらのレースは、2400mのGⅠ香港ヴァーズで始まり、1200mのGⅠ香港スプリント、1600mのGⅠ香港マイル、そして2000mのGⅠ香港カップと続きました。日本からは7頭の馬が参加しましたが、最高着順は香港マイルのソウルラッシュと香港カップのベラジオオペラがそれぞれ2位を獲得したに留まりました。

地元香港勢が際立ち、香港スプリントとマイルでは連覇を果たしたほか、香港カップではロマンチックウォリアーが4連覇を達成しました。香港ヴァーズでは欧州勢が上位5着を独占。今回のイベントは大いに盛り上がり、日本でも同様のGⅠ集中開催日を設けることが話題性向上につながるのではないかと提案されています。

香港国際競走デーの結果は、日本の競馬業界に対する大きな課題を浮き彫りにしました。香港や欧州馬の活躍が目立つ中、世界での競争力を高めるためには、競馬制度の再評価と改善が必要です。まずは、日本式トレーニング手法の改革で、国際競技で戦える競争力を持った競走馬の育成を強化するのが重要です。さらに、日本国内での競馬の日程の再編成を検討し、一日に複数のGⅠを集中して開催することも視野に入れるべきです。こうした〝GⅠ集中開催日〟は、一般社会の注目を浴び、さらなるファン層拡大が可能だからです。

また、国際的な競走馬育成のための交流プログラムを設け、海外の成功例を参考にすることも一案です。現状のままでは、日本の競馬が世界に遅れを取る恐れがあります。競馬が地域の文化としてだけでなく、国際的な競技として認識されるために、行動に移す時が来ています。こうしてこそ、真の競馬先進国としての立場を示せるでしょう。

ネットからのコメント

1、ＪＲＡが売上を第一に考えるか、海外から多くの馬が集まる事を第一と考えるかそれによって変わってくる。売上最優先であるのならば、Ｇ１が分散してたほうが売上、来場者とも伸びる。ただ海外からの出走馬を増やすのであれば帯同馬が出走できる競走が必要で、そのためには全てがＧ１でなくてもいいが土日合わせてでもいいから複数の重賞競走は必要になってくると思う。ＪＲＡの賞金であればＧ３でも国際的に見れば賞金として低くはない。なのでＪＣウィークに東京競馬場で土日合わせてＧ１・Ｇ２・Ｇ３で合計４つか５つ重賞やるとかは必要と思う。

2、JRAの目標であり大義名分が年間売上の前年度比増である以上、それを達成するため（1日に馬券を買う金額が変わるわけではない）にデメリットとなり得るGIの同日複数開催は難しいでしょう。

競走編成面でも同様です。ある日にGIや重賞級を集めるということは、その前後2~3週間程度は下級クラスのみを置かざるを得ず、編成の最適化が図れず除外ラッシュや少頭数を生む遠因となります。また一般社会への話題性という点では既にダービーや有馬記念などが浸透しており、1日に複数GIがあるからと言ってどのようなメリットがあるかは不透明だと考えます。JBC京都開催はトータルではそこまで効果を上げなかったですし。平松氏に限らずこうした論調を語る方はBCや香港に限らず「GI同日開催で盛り上がっている」場しか見ておらず、そうではない日をJRAと比較しデメリットも勘案すべきではないかと。

3、個人的には賛成です。今では日程がわかれましたが、JCとJCDがある時は多くの外国馬、騎手が来てくれた。でも今年もJDは勝ったカランダガン1頭のみ。もちろん日本馬のレベルが上がって勝ちにくくなったのもあると思いますが、香港に比べてレースが少ない分特に騎手は賞金が獲得しにくいのも事実。香港やBCのようなお祭り感があってもいいと思います。

4、まとめてG1を開催すると、それらのステップレースもまとめて開催する必要性が出てきて年間を通じた競馬番組を大きく改編することになる。オフシーズンが無く、毎週どこかで重賞を開催してコンスタントに馬券を売り上げているのがJRAの特徴なんだから、軽々しく複数G1デーとか言わないほうがいいと思う。