全日本空輸(ANA)の44歳の機長に対する不同意わいせつ事件で、東京地裁は7月14日、懲役1年8カ月(求刑2年6カ月)の実刑判決を言い渡した。判決によると、被告は2023年10月10日未明、高松市内で羽田発高松着の勤務後、会食からホテルへ戻る途中、初対面の客室乗務員女性に対し、機長という立場を利用して拒絶しにくい状況を作り、尻や陰部付近を複数回触ったと認定。女性はPTSDを発症し、現在も職場復帰できていない。

肩書や立場が相手の自由な意思を奪うなら、それは個人の問題ではなく組織全体が向き合うべき重大な課題だ。「業務外だから上下関係はない」という理屈は、現実の職場環境では通用しない。被害者が拒否しづらい力関係を利用した行為は、職場の信頼そのものを壊してしまう。再発を防ぐには、第一にハラスメント通報を外部機関でも受け付ける独立した相談体制を整備すること、第二に管理職・運航乗務員への実践的な同意教育と権力勾配に関する研修を義務化すること、第三に被害申告者の配置・評価・復職を守る制度を強化し、不利益を受けない仕組みを徹底することが不可欠だ。
安全運航は技術だけで成り立つものではない。人としての信頼を守れない組織に、本当の安全は築けない。
ネットからのコメント
1、これ、執行猶予の記載ないから実刑ってこと?もちろん、良い行いではないが、障害で他人に重傷を負わせて数年ってことあるのに、同僚のお尻1回触って1年6か月も収監?量刑おかしくないか?いいかげん刑の基準もそろそろ見直さないと裁判所も信用なくなるぞ!
2、こういう案件って、今まではセクハラとかって社内で片付けられてしまっていたと思う。これが今回こういう形で公になって、ちゃんと償う形になったのはとても良かった事。女性の方の勇気ある訴えを、会社がちゃんとサポートした結果なのだと思う。取引先の男性に、手を握られたり、安産型だから子供たくさん作れるねって腰をかくってしながら、上司の前で言われたけど、上司も笑いながら黙っていた。まだ十年ちょっと前の話。大抵の会社は同じ様に組織防衛に走ってしまうと思う。最近あまり評判が良くないけど、今回うやむやにせずに、こういう風に決着つけた事は本当に良かった。
3、客室乗員部と運航乗員部は全くの別組織であり、乗務においては指揮系統こそ1.機長2.副操縦士3.先任客室乗務員という職位順になっていますが実務上は先任客室乗務員の指揮下でパイロットと関わることはほぼ全くありません。また、ANA本体はパイロットが約1000人、客室乗務員が約8000人在籍しており、国際線で1往復2泊4日のような乗務がメインのANA本体では各パイロットとCAが同じフライトで同乗する機会など1年に1回か多くても2回、もしくは巡り合わせによっては退職まで2度と同乗することはないぐらいの頻度です。そのような人間関係の中で機長に逆らったら業務に支障が出る懸念があったという言い分にはだいぶ無理がある気がしますが…まあ、けしからん罪込みの量刑でしょうね。
4、女性の苦痛は大変なものだと思いますが、いきなり実刑は意外でした。パワハラが重く見られたか、既に執行猶予中だったのでしょうか。何にせよ不用意に接触しないことですね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/c1c42a7a9ff3d8e8f043c1ecff43267409f7eba6,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]