2月の衆院選に立候補せず政界を引退した菅義偉元首相が、東京都内のホテルに事務所を開設した。7月8日夜には安倍晋三元首相の命日に合わせた旧安倍派議員らの会合にも出席。小泉進次郎防衛相や「ガネーシャの会」に近い議員との関係を背景に、今後の人事や来年の自民党総裁選で影響力を保つ狙いがあるとみられる。

引退したはずの政治家が、ホテルに事務所を構え、派閥的な人脈を通じて人事や総裁選に影を落とす。これでは有権者に見える政治ではなく、表舞台を降りた人間が裏から意思決定に関わる古い政治そのものだ。問題の本質は、肩書を失ってもなお権力を行使できる自民党内の閉じた構造にある。選挙で信任を受けていない人物の影響力が、現職議員の判断を左右するなら、民主主義の責任の所在はぼやける。必要なのは、党内人事や総裁選支援の資金・会合の透明化、引退政治家による議員活動への関与記録の公開、派閥まがいのグループ運営に対する明確なルール化だ。
さらに、現職議員は誰の意向で動くのかを有権者に説明すべきだ。政治は密室の根回しではなく、国民の前で責任を負う仕事である。引退しても権力だけ残すなら、それは経験の活用ではなく、責任なき支配だ。
ネットからのコメント
1、ここ数年何度か議員会館での催しで菅元総理を拝見したが、官房長官として東京新聞の女性記者と舌鋒鋭く小気味よいやり取りをしていた面影など一切無く、もはや生ける屍ではないかというくらい目は虚で表情もなく身動きひとつしない様子が衝撃的でしたが、あのような状態でもまだ政界への影響力などに固執しているのか。大変な日々を過ごされていたでしょうからゆっくり休まれたらいいと思うんですけどね。
2、最近の菅さんを見ていると、以前のような覇気はあまり感じられず、表情も疲れて見えます。今回の事務所開設も「本人が何を目指しているのか」が正直よく分かりません。政治への思いがまだ強く残っているのか、それとも周囲が菅さんの影響力や名前を利用しようとして動いているのか。長年政界を支えてきた人だけに、その存在感を頼りにしたい人がいるのでしょうか。
ただ、引退を表明した以上は、裏で影響力を持ち続けるよりも、今後どんな立場で政治に関わるのかを率直に示してくれた方が、多くの国民も納得しやすいのではないでしょうか。
3、存在感を示そうとしているのは、菅さんの名を語って裏で操ろうとしている人たちでは?議員を辞める直前の様子などテレビで見る限り、事務所開設などといった精力的な判断をご自身でできるような感じには見えませんでした。ただでさえ高齢でもあるのですから、この判断には誰かしら他の人の意図が多大に影響していると考えた方が普通ではないか?
4、2月の衆院選で潔く引退を決断されたときは、さすが「叩き上げの政治家」として引き際の美学を持っておられると好感を持っていました。官房長官や首相時代の圧倒的なエネルギーを知っているだけに、引退後は表舞台から退き、院外から静かに見守る立場であってほしかったです。わざわざ事務所を開設してまで裏で影響力を残そうとする姿は、これまでの潔いイメージとギャップがあり、少し残念に感じてしまいます。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/c5b836e9636366a2cc6eca56b8908d43a6e9f218,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]