森和俊さん(67)は2026年春、京都大の特別教授を退職し、名古屋市の名城大教授へ移籍した。小胞体ストレス応答の研究で2009年にガードナー国際賞、2014年にラスカー賞を受賞した世界的研究者だが、京大では定年後の研究費確保や若手2人の雇用維持が困難になった。名城大では研究室と助教採用の条件が整い、研究継続の道を選んだ。

世界的研究者である森和俊氏が京大の特別教授を離れ、名城大へ移籍した事実は、日本の研究環境が抱える歪みを浮き彫りにしている。67歳、ノーベル賞候補級の成果を持つ研究者でさえ、定年後には研究費や若手人材の雇用に不安を抱える制度は異常と言わざるを得ない。問題の本質は、年齢で研究者の価値を区切り、継続的な挑戦を支える仕組みが不足していることだ。改善には、①定年後研究者向けの公的助成制度の整備、②若手を含む研究室運営費への安定支援、③年齢ではなく成果で評価する雇用制度への転換が必要である。
優れた知性を活かせない社会は、自ら未来の可能性を削っている。新陳代謝と経験の継承は対立しない。才能を守る仕組みを作れる国こそ、本当に科学を大切にする国である。研究者を使い捨てにする発想から脱し、長期的な知の蓄積を社会全体の財産として扱う姿勢が求められている。


ネットからのコメント
1、こういう真に日本人や世界の人々の役に立つ研究をされて、尚且つ顕著な実績を上げている研究者やその研究を支える人には安心して研究が続けられる環境を用意してやってほしいといつも思う。ノーベル賞級の研究者などそう多くの人がいるわけではないのだからその程度の予算は政治家たちの無駄な歳費や海外視察を減らすだけでも捻出できるだろう。
国民や国、人類に貢献した人には報いてあげてほしい。
2、世界級の研究者でも、若手2人の雇用を守れない。これはかなり深刻です。成果を出した人まで毎年お金集めに追われる仕組みでは、長い研究は育たない。名城大の受け入れは救いですが、本来は国立大にも、人と研究室を守る安定した予算が必要だと思う。
3、身近に80歳を超えても研究を続ける先生がいる。教授職ではなく研究員という肩書きで自分よりも50歳くらい若い人と並んで仕事をしている。すごい人だと思う。それはともかく、優秀な人はいつまでも研究の世界に残れるようにしてほしい。
4、国民としてはこう言う研究者たちに多くの交付金を支給してもらいたい。血税を支払って国民のための研究をしていただくことに何ら異論はない。一方誰にでも学ぶ権利がありその受け皿である大学も必要です。でもそれは国民が血税を支払って学問をしてくれということではなく、学びたいものは自分で相応の対価を払ってご自由に学んでくださいということです。同じ大学でも理系に厚く文系は薄くでいいと思います。
国益を生み出すかどうかということが判断の重要なポイントです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/8f726002bc756b465aba077ec6ca2db4f6bdf888,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]