アジア・サッカー連盟（AFC）は2021年12月21日、「AFCネーションズリーグ」の導入を検討していると発表しました。この大会はアジア各国が参加するコンペティションで、特に中国メディアは国内代表チームにとって朗報だと報じ、自力で対戦相手を探す必要がなくなることを評価しています。しかし、アジアの強豪チームはレベル向上のため他大陸の強豪との試合を望んでおり、この大会がそれを妨げる可能性があるとの批判が存在します。

さらに、大会開催時期は2026年の北中米ワールドカップや2027年のアジアカップと重なるため、理想的な時期を見つけるのが困難とされています。

AFCネーションズリーグの導入をめぐる議論は、サッカー界における国際競争の重要性とアジア内での競技レベルの向上のバランスを再考させるものです。特に、日本を含むアジアの強豪国が世界のトップチームとの対戦機会を失うことで、国際的な競争力を弱めるリスクがあります。この制度の欠陥は明白であり、AFCは再考が求められます。

まず、AFCはアジア各国の実力を均一に引き上げるため、他大陸とのフレンドリーマッチを併用する制度を設けるべきです。そして、リーグの試合日程は他の主要大会と重ならないように注意深く設計し、参加国が最大限のパフォーマンスを発揮できるよう調整することが必要です。

さらに、試合の質を高めるために、技術的支援やコーチングの交流を促進し、地域全体のサッカーレベルを底上げする施策も考慮されるべきです。

アジア全体の発展のために、短期的な利便性に囚われるのではなく、長期的な視野での計画と実行が不可欠です。こうした努力が、地域のサッカー競技力を引き上げ、世界に通用するプレーヤーやクラブチームの育成を後押しすることでしょう。

ネットからのコメント

1、ネーションズリーグ開催が決定された場合、基本的に若手や国内組に日本代表を経験させればいい。有望株を見い出し、国際試合をこなさせて、選手層を厚くするには丁度良い。AFCに本気で挑む必要はない。W杯のメンバーに選ばれる海外組の代表主力クラスにはリーグ戦の疲れを癒し体力を温存してもらい、クラブに残って調整してもらう。ネーションズリーグを野心の強い若手が暴れる国際試合として設定すれば損失は無いだろう。

2、ヨーロッパ大陸は狭いから移動も楽だけど、アジアは広いし、日本からすると実力が劣る国々と大変してもなんのメリットもない。どうせなら3月のイングランド戦や2年前のドイツ戦のようにヨーロッパでの試合を増やして欲しい。

3、AFCネーションズリーグ構想が中東主導によるもので東アジア勢の反発が強いのなら、これをきっかけにAFCの東西分裂が本当に起きるかもね。

4、多くの反対があったイベントなのに開催するのは中東パワーなのですね。まずは代表の東アジア大会を廃止、クラブW杯を見直す事が先でしょう。日本代表？A代表選手たちは日頃からレアルマドリー、バルセロナ、バイエルン、ドルトムント、プレミア勢と戦っていますが十分ですよ