この事件は、第二次世界大戦中に日本が満州で731部隊として活動し、人体実験や細菌兵器の開発を行った恐ろしい歴史について語られます。95歳の元少年隊員・清水英男さんがその記憶を語りました。当時、14歳だった清水さんは、技術員として満州に送られ、実習室で細菌培養の訓練を受けました。その後、標本室に案内され、無惨に扱われた人間の臓器や妊婦の標本を目の当たりにしました。

1945年8月、ソ連の宣戦布告後、部隊は証拠隠滅のために獄舎爆破やマルタの処分を行いました。

このような凄惨な過去を知ることは、歴史の教訓を理解し、未来に向けての責任を考える重要な機会です。まず、事件の異常性を振り返ると、731部隊の活動は人権を完全に無視し、人命を軽視した非人道的なものであり、戦争犯罪として厳しく批判されるべきだといえます。この背景には、軍部の絶対主義的な体制と科学技術の誤った利用があります。そのため、再発を防ぐにはまず、歴史教育を通じてこのような事実を広く共有し、無知や誤った英雄化を避けることが必要です。次に、国際的な人道法と倫理規定の強化により、こうした行為を未然に防ぐ対策を取ることが求められます。最後に、現代における技術の進歩と人権保護の調和を図り、人類の安全と尊厳を最優先する価値観を設けるべきです。

歴史は繰り返してはならない失敗の連続です。この異常な過去を教訓とし、平和で人道的な未来を築く意志が問われています。

ネットからのコメント

1、事実なのだろうが、余りにも残酷過ぎて…これが戦争、敵国の人間なのだから何をしてもいいという思想が怖い。人間の性かもだけれども。「マルタ」にされた人々は兵士ではなく、民間人だったのだろうか？これだけ悲惨で残虐な事実を公にしなかった戦後教育は、果たして正しかったのだろうかと疑問に思う。臭いものに蓋をしたのではと勘ぐる。もっと日本人は、事実を公表し道徳をしっかり学んでいく必要があると思う。海外で集団万引きなんて、民度が低い人間を量産しないためにも、教育を見直してほしい。

2、731部隊の存在や何をしたかは、事実ベースで分かっている事が多い。それに関しては日本がやったことなので言い逃れできないし、そこから逃げてはいけないただ、中国政府が80年以上前の事を取り上げて現在の脅威と結びつけるのは違うということは強くアピールすべき。過去と同じというなら、中国共産党も百万を超える自国民を殺している訳だし、中国という土地に住んでいた人々が行った行いで言えば、他国への侵略行為を繰り返した人々という事も言える。

それらの事実を使って中国政府を牽制する事も必要。

3、日本はこうした戦争犯罪に繋がるものをほとんど焼却処分などによって証拠隠滅をしたり、データをアメリカに渡すことで無罪放免の道具として利用した。今でも731なんてなかったと言う人間がたくさんいるが、こうした証言が出来る人がいなくなる数十年後にはさらに増えていくんだろうな。

4、731部隊報道がこのタイミングで再燃する構図こそ、中国の対日政治戦の典型だ。いま中国は高市首相の台湾有事発言を口実に、中央アジア諸国に「日本は歴史修正主義だ」と同調を求めて回っている。その最中に、国内で突然「731」「人体実験」「少年兵の記憶」といった感情的フレーズが連続して出てくる。これは偶然ではない。中国の宣伝戦は①歴史問題を現代政治へ接続する②「日本は危険国家」という国際的フレームを固定する③台湾問題について日本が発言すると過去を持ち出して封じるという3段構えだ。検証不可能な80年前の個人証言を現代外交に結びつけ、日本の正統な安全保障議論を抑え込む構図は、歴史研究ではなく政治目的の情報戦。

日本はこの手の誘導にどれだけ乗せられてきたか、メディアは中国の手先になっていないか自問自答する時期だろう。