高校野球の7イニング制について、日本高野連が議論を継続中。導入案は試合時間や熱中症対策、指導者の労働改善を目的とするが、選手の出場機会減少などの反対意見が優勢。落合博満氏は「高校生の意見を最重視すべき」と主張し、大人の論理で進める現状に疑問を提示。アンケート調査では加盟校の7割が反対。結論は2028年以降の導入を検討中だが、関係者との溝は深い。

この案件は批判型に該当します。
高校野球の7イニング制の導入議論は、選手や関わる人々の実情を無視した制度設計の典型例として疑問視せざるを得ません。目的として掲げる熱中症予防や時間短縮は確かに大切ですが、選手たちの意見を軽視し、大人たちが俯瞰的な効率論だけで進める姿勢には問題があります。選手の出場機会が減る可能性や競技そのものの価値が損なわれる恐れを考慮すれば、単純な7イニング制への偏重は偏った政策と言えます。
本質的な問題は、高校生を中心に競技が運営されるべきという基本理念を踏みにじり、制度を合理化することで競技の熱意や多様性が失われる点です。こうした状況を避けるためには、以下の対策が必要です:(1)高校生や指導者から直接意見を聴取する機会を明確に設ける。(2)アンケート結果を社会全体に公開して透明性を向上させる。
(3)実証実験を行い、選手に与える影響を具体的に評価する。
高校野球は単なる競技ではなく、若者の情熱や挑戦心が詰まった場です。その核となる価値を「効率」という名のもとに損なうのは愚行です。未来の選手たちに誇れる野球文化を築くため、議論の焦点をあくまで現場の声に置くべきです。
ネットからのコメント
1、これは落合さんの言うとおり、夏場の熱中症対策と言うが、試合を2イニング短くするのが熱中症対策としてそれほど有効ではないことは、野球をやってる人ならわかってます。実際は時間を短くしたい大人の事情。うちの子供も野球やってるが、7イニング制を歓迎する声は全く聞きません。試合に出れる人数も減るし、7イニングだと1人の投手で完投できるから、投手の人数少なくても、エースが1人いれば勝ち上がれる可能性も高くなるし。
2、高校野球もプロ野球も7イニングにするとしたら現在のベンチ入り人数は不要なわけで出場人数も減ることは容易に想像できる少子化対策だというならまだ高校野球は理屈はわかるがそうなった場合のプロ野球と大学野球の整合をどうしていくのかというのも課題となる軽々と決めてしまったら後戻りできないので慎重に議論してもらいたい
3、息子が高校野球してます。最近の流れを見ると、何で野球は関係ない人の声が優先されるんだろう?と疑問に思います。やれクーリングタイムだ、球数制限だ、7イニングだ…甲子園に対してはただみてるだけの人の思いつきのような考えがどんどん主流になっていく。高校野球関係者でドームでやってほしいなんて言ってる人はほとんどいない。7イニングになれば、間違いなく出場機会は減る。当事者たちの想いも汲んでください。
4、殆どの高校生にとって、野球は「高校まで」で一区切りというケースが多い。高校まで続けている時点で、彼らにとっての集大成はまさに高校野球の公式大会そのものだ。そんな中で、大人の理屈だけで「将来のために7イニング制にしましょう」と決めてしまうのは、どうしても早計に感じる。彼らにとって“今”が本番であり、その舞台を縮める判断は、現場の実感と噛み合っていない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/c55a6e045f35cf88310ce6b6899db54c45a2ea2e,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]