鈴木農水相は、21日に放映されたテレビ番組で、主食用米の自由な生産が価格暴落を引き起こし、安定供給に障害をもたらす可能性があることを指摘しました。安定した米供給と価格維持を国の責任として果たす意向を示しました。特に、輸出が未だ少ない現状で自由生産を許せば、大規模農家が離れる危険性があり、日本の食料供給に影響を及ぼす懸念を表明しました。
また、物価高対策としての「おこめ券」については、コメ価格に大きな影響はないとの見解を述べました。日本の農業政策の反省点として、過去に生産力が向上した際に輸出を十分に活用しなかったことを挙げ、円安を追い風に輸出拡大を進め、「稼げる農業」を目指す方針を強調しました。

今回の発言は、米の生産自由化が市場に与える潜在的なリスクを的確に示していますが、背景には日本の農政の構造的問題が浮き彫りになっています。特に、輸出市場の開拓が不足していたことが指摘されるべき点です。今後の農業の持続可能性を高めるためには、以下の3つの解決策を検討することが求められます。まず、輸出促進施策を具体化し、国内の生産過剰を緩和する道を整備すること。次に、国内市場と輸出市場の需要をリサーチし、適切な生産指針を示すこと。最後に、農家支援を強化し、持続的な農業が可能な体制を作ることです。
国の農政が的確でない場合、結果として安定した食糧供給が脅かされることを認識しなければなりません。持続可能な農業の実現には、国の責任が問われるのです。
ネットからのコメント
1、自国民が米の高騰で苦しんでいる時に、輸出の話をされても困る。生産性が上がっても生産者自体が減ってきている今の現状からすると、お米を生産調整して一部の農家しか作れない状況だと新規参入も促されないし、競争原理も働かない。日々食べるものだから、価格は安いに越したことはない。余剰分は輸出するでいいのではないか。
2、米価をマーケットに任せるのか国の需給調整の手を入れるのか、まずは方針をきちんと統一するところからだと思います。暴騰はいいけど暴落は許せないというのはマーケットに任せていることにはなりません。暴落しないように生産を調整するなら、暴騰しないように供給を調整するのも農政の仕事という話になります。おこめ券は暴騰を調整する手段にはなりません。
3、「自由にコメ作れば価格暴落」などと言っているが、先日の説明では「コメ価格はマーケットで決まるから政府は介入しない」ということだったでしょう。
この農水大臣の二枚舌は酷いものがある。現時点でコメ価格はとんでもない暴騰を起こしていて、これが当たり前になってはいけないのだ。数年前はコメ5kg2000円だったことを忘れてはいけない。日本人の主食であること、他の品目の値上がりを考慮しても3000円以下くらいで買えないといけない。現在は価格暴落を心配する局面ではない。暴落ではなくあるべき価格に落ち着いたと表現するべきだ。
4、思いっきり価格にコミットしてるじゃないか!それこそ市場が考えることです。米に限らず生産者は売れれば作るし、売れなければ作らない。自由生産にしたところで山のように余れば、翌年は誰もが馬鹿みたいに作るわけじゃない。販売者は輸出も考える。それが市場と生産側のバランスである。言い訳すればするほど卸問屋の見方でしかないことがわかる。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d2f1ce6457a9e9dee2715f482024d5c37f337df3,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]