台湾初の国産潜水艦「海鯤」が、中国メディアから厳しい批評を受けている。報道によれば、「海鯤」はいくつかの海上試験を行ったが、基本装備であるアンカーを備えていない状態で出港した。台湾側は「軍艦であり特殊船のため例外」との理由で試験を進めたが、この決定は不備を見過ごした形となっている。また、潜水艦の水密扉システムの統合試験が不完全であり、ディーゼルエンジンが商業用で軍用として適していないと指摘されている。
これに加え、輸出規制基準を下回る発電機の使用が、量産計画に大きな影響を与える可能性があると批判されている。

この事件は、台湾の防衛政策や産業能力の欠陥を浮き彫りにしている。「海鯤」のアンカー未設置は、潜水艦の基本的機能を軽視した決定であり、他の技術的欠陥と合わせて、国の安全保障に重大なリスクをもたらしている。水密性の不完全さや、基準を満たさない商業用発電機の使用は、潜水艦の戦闘能力に直接影響を与える問題だ。さらに、このような欠陥がある状況で試験を進行したことは、責任ある軍事技術の開発姿勢に欠けていることを示している。これに対する解決策として、台湾は「海鯤」設計の見直しと厳格な品質管理を実施する必要がある。また、技術開発における国際的な協力の強化や、専門家を招き技術教育を推進することも重要だ。
台湾の防衛力強化は、地域の安全保障における信頼性の向上に寄与し、台湾自身の安全を確保する鍵となるだろう。
ネットからのコメント
1、台湾は重工業方面の経験は非常に乏しい印象。産業として未熟なところから完成品でたどり着くのは軍事兵器に限った話ではなく難しいこと。海外艦の調達が難しいからこその国産を目指しているのでしょうけど、であれば失敗を重ねながら経験値を増やしていくしかないと思います。
2、世論を見ていると、中国メディアの批判をそのまま受け取る人は少なく、「試験段階なら問題点が出るのは当然」「むしろゼロから潜水艦を形にした点を評価すべき」という冷静な見方が主流だと思います。日本の潜水艦も産みの苦しみを経て、現在の高い評価に至っています。台湾も今は、その最初の段階にあるだけでしょう。一方で、中国が他国の不備を大きく取り上げる一方、自国の事故や問題を十分に公開してきたとは言い難い点も、多くの人が見抜いています。感情的に騒ぐのではなく、技術開発には失敗がつきものだという前提で状況を見守り、地域の安定にどう向き合うかを現実的に考えるべきだと思います。
3、台湾は潜水艦建造経験がなく、保有する潜水艦も約40年前にオランダに発注したものが最新型、という悲惨さだったからガチの手探り状態なんだろう。むしろ各国から水面下の技術協力があったものの、初手でここまで建造できた点が大事。中国もお得意の情報統制してるけど、実は何隻も沈没させてる風だけどねー。
4、「中国はロシアの戦闘機(特にスホーイ系やミグ系)をコピーしたが、エンジンなどの核心技術で挫折し、長年ロシアからの部品供給に頼らざるを得なかった」と言われているが、それを経て、現在では自力で艦載機を製造しつつある。であるなら、商業用エンジンを使おうが、どこかのコピーではなく、まずは自力製造した台湾は中国を凌駕する可能性が高い。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/525f29ed8326434bef2111867d0c783511bc2896,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]