2025年6月、和歌山県白浜町の「アドベンチャーワールド」にいたパンダ4頭が中国に返還され、さらに2026年1月には上野動物園の双子のジャイアントパンダが中国に返還されることで、日本国内にパンダがいなくなる。この状況は、経済効果の研究で著名な関西大学の宮本勝浩名誉教授が分析し、パンダ不在による経済効果のマイナスは年間約195億円に達すると試算された。

この試算には、特に観光業や関連施設が受ける打撃が含まれており、白浜町では31年間で約1256億6000万円の経済効果があったとする。同様に、上野動物園周辺地域の経済活動にも大きな影響が及ぶと予測されている。

経済的影響が甚大であることを無視できないこの状況では、日本における観光资源管理の欠陥が明らかになります。特に動物を用いた観光ビジネスにおいて、長期的な計画が欠けていたことが露呈されました。国際的な協定を基にした動物返還に備え、より持続可能な観光戦略の構築が必要です。具体的には、国内における新しい観光資源の開発、多様化した動物の展示や保護活動の強化、そして地域の文化に根差した観光誘致の推進が求められます。これにより、単一の要素に依存しない経済成長を目指すべきです。観光資源の多様性を確保し、簡単に奪われない持続可能な観光モデルを確立することが、日本の経済を守る鍵となるのです。

ネットからのコメント

1、そもそも白浜は温泉地やプチ南国気分のリゾート地として栄えてきたんだから原点回帰したらいいんじゃないの？観光資源をパンダに固執する必要はないわけで。寧ろ持続可能な観光や地域の発展を考えた際に、日中関係に左右されるパンダよりも、その地域ならではの魅力を発信していった方が長期的に見たら得策だと思う。

2、この数字はそのまま「日本経済の損失」とは言い切れない。第一に、パンダ目当ての消費が他の観光地や娯楽に移る「代替効果」が考慮されておらず、消費自体が消えるとは限らない。第二に、白浜町や上野周辺への打撃は大きくても、それを日本全体の損失と混同している点には注意が必要である。さらに、経済効果の算定は波及効果を重ねることで過大評価になりやすく、パンダが来園動機のすべてという前提も現実的ではない。加えて、中国への高額な貸与費や施設維持費などのコスト、政治的に不安定な「パンダ外交」のリスクも差し引く必要がある。感情的な期待と経済合理性は分けて考えるべきです。

3、ホントに白浜町のアドベンチャーワールドと上野動物園のパンダがいなくなるだけで195億のマイナスになるの？上野動物園やアドベンチャーワールドに行く人はパンダだけ目的で行くの？パンダ愛好家はパンダ目的で足繁く通うのは分かるが、パンダ目的だけで普通動物園には行かないでしょ？東山動物園はパンダいないが、来園客は毎年多い。

4、むしろ希少動物をこんな長期間何億円もの取引道具に使う方が大問題だと思うが？そう言う声は全く伝えずただ単に中国政府のレンタル商品にされている事を疑問を持たず「可愛い」とかしか言わない日本にマスコミもおかしいと思う日本の動物園もパンダの事を本当に思うのなら贈与で無くレンタルなら受け入れない様にするべきこんな長距離を行ったり来たりするパンダの心身の負担は相当なものだよ