スーダン内戦は2023年4月に始まり、人道危機が深刻化しています。死者は推計で15万人を超え、約1200万人が国内外に避難しています。南スーダン北部のレンクでは毎日500~700人の難民が到着し、9000人が衛生環境の劣悪な「滞在センター」で生活しています。難民は徒歩で300キロメートル以上逃避し、国境を越える際には多数の検問所で拷問や性暴力の恐れと戦っています。
内戦は政権内の主導権争いから始まり、国軍とRSFが民間人に犠牲を強いる形で攻撃を続けて、ジェノサイドの疑いも報告されています。武器流入は外国の利権が原因の一つで、スーダンの金鉱山からの密輸や外国による武器供給が戦闘の長期化を助長しています。

この悲惨な状況は、国際社会として許されるものではありません。2年半以上続くスーダン内戦は、民間人の生命を軽視した政治的権力争いに端を発しています。国軍とRSFが互いに攻撃を続ける一方で、無関係な人々が暴力の犠牲になっています。制度的な欠陥は避けられませんが、まずは国際社会が積極的に介入する必要があります。第一に、即時停戦と人道支援を強く求めること。第二に、国際法の枠組みで戦争犯罪を追及し、関係者を裁判にかけるべきです。そして第三に、スーダンの周辺国が地域的な安定を促進するために支援を強化することです。
武器流入を防ぐための国際的監視を強化し、経済的利権追求が人命以上に優先される現状を打破することが急務です。スーダン内戦を放置することは、権力の不道徳性が支配する社会を容認する結果となり、世界に対する倫理的責任を放棄することに他なりません。
ネットからのコメント
1、50年近く見ていても、派閥や民族間や争ってばかりで援助リソース食い潰していだけに見えるので、寄付や援助に好意的になれないんですよね。援助するなと言いませんが、資源や日本支持などこちらにもリターンがあるようにふるまってほしいですね。
2、一日一食、それもお粥が1皿だけという現実に心が痛みます。そんな極限状態の中で、さらに長距離を歩かなければならない状況は、想像を絶します。逃げた先でも野宿や劣悪な衛生環境がつづき、安全な場所を願うだけという言葉が重く響きます。平和な場所で暮らしていると忘れがちですが、普段当たり前だと思っている生活が、決して当たり前ではなく、安全な場所で暮らしたいという当たり前の願いすら叶わない人がいる現実を、忘れてはならないと思います。
3、戦後何十年たっても内戦ばかりの国が多すぎる。特に無理やり線をひいて独立させたアフリカは、部族間の意識が強く、国とは言えない国が多すぎるのが実情。ただ国連では1票という不思議。いっそ植民地に戻り旧宗主国に統治してもらう方が多くの国民には安全で安心ではないのかとさえ思う。この人達がそのまま先進国に傾れ込んでは、先進国の治安も国の秩序も持たないと不安になる。
4、心が痛みますが、どの国においても難民・移民問題は、先に入った人間達の愚かな言動によりハードルが高くなっているのが実情かと。観光のついでに難民申請など、悪用とも取れる申請が後を絶たないし、入れた後は受け入れ側の主張が、「差別」「排斥」と言われる世の中では、まともな救助は難しいと思います。かつては先進国と言われた国々も、現在は立て直しを要する程に苦しい。どんな国であろうと、支援や移住ありきではなく、国民が地に足をつけて自立を目指すしかないと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/46dc4a71b581020a4b9cbc128c6153de455f76f5,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]