2023年9月18日、日本民間放送連盟の早河洋会長は、2024年3月に行われる第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)についての懸念を示しました。WBCの国内放送は、米動画配信大手のネットフリックスが独占することが決まり、地上波での放送は予定されていません。この動きに対し、日本の野球ファンの間では賛否が巻き起こっています。
早河会長は、より多くの人が視聴できるような努力が必要であると強調し、ゴールデンタイムに再放送する案を考慮していましたが、最終的にそれは難しいと述べました。国際大会の放送権料の高騰により地上波での放送が困難になっている現実が背景にあり、スポーツの普及には地上波放送が重要であるため、難しい判断を迫られていることを明かしました。

この件は、放送業界の変化がもたらす社会的影響を深い問題として浮き彫りにしていると言えます。国際大会の放送権料が高騰し、地上波放送が困難になる現象は、スポーツを広く普及させる機会を奪います。地上波放送は、より多くの人々がスポーツに触れる入口として重要な役割を果たすべきであり、この欠如はスポーツ振興にとって深刻な問題です。まず、政府と放送業界が協力して、放送権料の問題に対処する方法を模索する必要があります。
また、地上波とストリーミングサービスの共存を図る方法も考慮すべきです。さらに、スポーツを巡る放送における公正な競争環境を整備するための法律や規制の見直しも求められます。こうした対応がなければ、スポーツの裾野は広がらず、多様な視聴者へのアクセスが失われるという矛盾に直面するでしょう。
ネットからのコメント
1、早川会長が「再放送でもいいから流したい」と言うのは、ネットフリックスが巨額の資金で開拓した市場の残り香を、自社に都合よく利用したいという願望が見え隠れしますね。コンテンツを自分たちで買い取る体力はないけれど、人気コンテンツによる視聴率や広告収入は欲しい、という極めてビジネス的な都合にしか聞こえません。そりゃ、WBCを安くゴールデンタイムに流せれば最高でしょう。結局のところ、スポーツ中継が有料に移行するのは世界的な流れであり、日本だけが無料の公共財として維持し続けるのは不可能です。地上波放送が裾野を広げる。要は文化の拡大をするのに地上波放送が必要と公共性を押し出すなら、採算度外視で放送権を取得して地上波放送してもらえませんか?採算度外視というわけにはいかない=ビジネスならば単純にNetflixに負けただけなので、恨み節は言わないでください。
2、時代の流れとはいえ、やはり寂しさは残る。配信が主流になるのは自然なことだが、WBCのような国民的イベントは、誰もが気軽に見られる環境にあってこそ盛り上がってきたのも事実だ。一方で、放送権料の高騰という現実を前に、民放が簡単に太刀打ちできないのも理解できる。採算と公共性の板挟みの中で、苦しい判断を迫られているのだろう。それでも、地上波だからこそ生まれる一体感や裾野の広がりは、まだ代えがたい。民放には簡単に諦めず、再放送や新たな形でスポーツを届ける工夫を続けてほしい。
3、野球界の発展って考えるだけならお金を出してくれるNetflixにスポンサーになってもらった方が、流れるお金が大きい分、色々と設備投資とかもできて発展するよ。民放連は野球の裾野を広げるためにWBCを放映したいんじゃなくて、大谷を見る人に向けて放送したいんだろうし、儲かるのは大谷本人と大谷とスポンサー契約をしている企業なんじゃない?少なくとも野球界は発展しないと思う。どっちかというと、どこでも見れて、価格もNHKより安いネットフリックスの方が子供たちは見やすいよ。
4、アメリカの肩を持つコメントが多いが、WBCはMLBが母体であり、ほぼアメリカの国益にしかならない大会である。野球において日本はアメリカに次ぐ大国という位置付けであり、日本の協力無しには成り立たないのに、アメリカに一方的に搾取される構図を受け入れるだけでは日本の国益にならない。今後もNetflixのようなアメリカ企業が独占するような構図が続くなら、大会不参加も検討すべきである
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/21fbf0d81a450533d36243c8733d480495b0f3b8,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]