長崎県時津町の25歳の女性が、電子決済サービス「PayPay」の決済音を利用して支払いが完了したかのように装い、商品をだまし取る詐欺を働いた。この詐欺は2025年4月24日に長崎県長与町の美容室で発生し、女性は整髪料など6点合計2万3540円相当の商品を入手した。また、同様の手口で長崎市内の酒屋からウイスキーなど10点をだまし取り、その一部を父親に贈ったとされる。
女性は生活が苦しかったことが動機と述べ、長崎地裁での初公判で既に詐欺の罪を認めている。検察側は、手口の巧妙さと動機の身勝手さから懲役2年を求刑しているが、弁護側は社会内での更生を求め執行猶予付きの判決を主張している。

この事件は、現代の決済方法の裏側に潜むリスクを浮き彫りにしている。電子決済が普及した現在、簡便さがもたらす罠に対する警戒が不足しているのは否めない。店員が誤って信じてしまう構造的な問題点が明らかになる。まず、店舗での電子決済確認の強化が不可欠だ。実際の支払い完了を客が提示するまで、商品を手渡さない制度を確立するべきだ。さらに、技術的な対策として、音だけではなく画面上のQRコードを一貫して確認できる専用端末を導入することで精度を上げることが求められる。教育の観点でも、従業員に対して徹底した確認作業の重要性を意識させるトレーニングプログラムの展開が必須。
社会が目指すべきは、利便性と安全性とのバランスであり、折角普及している技術が悪用されないよう心掛けることが重要である。
ネットからのコメント
1、息子や娘からプレゼントされたら、品物は何でも嬉しいかな。ただし盗品をプレゼントされるのは拒否したい。息子や娘だけではなく、一家全てが不幸になる片道切符のようなもの。生活が苦しいなら、無理にプレゼントするのではなく、会話するだけでも親は嬉しいものなんですよ。
2、お酒をもらった時点でお父さんは喜んだかも知れませんが、娘が犯罪を犯して騙し取ったお酒だと知った時、お父さんは悲しんだかも知れません。相手に限らず、騙し取ったモノを贈るという神経が理解できません。バレたときに自分が負うリスクや、被害者や贈られた相手の気持ちを微塵も考えなかったんでしょうかね。
3、理屈は分かるけど、支払った側にレシート(お客さま控え)を渡して決済完了ですよね?つまりこの人、「レシートは良いです」と言って足早に逃げ去っていたのでしょうね。つまり、“PayPay!”は時間稼ぎ。カメラもあるし、そりゃ捕まりますよ。
4、これ、絶対にやる人いると思ってた。恐らく似たような被害に遭ったから変更したのだと思うが、すき家でPayPay払いする時に、以前はレジが「ペイペイ!」と言っていたが最近は「ピコリン!」みたいな電子音が鳴るようになった。多分、次は「ピコリン!」の音をコピーして鳴らして突破する人が増えると思う。根本的な対策はちゃんと決済が完了したかどうかを店員さんが確認しないとダメだと思う。すき家に行く人なら分かると思うけど、会計する時にレシート読み込んでポイントカード(アプリ)読み込むところまでは店員さんしっかりレジ見てるけど、その後はお客さん側で決済方法を選んで勝手に会計してくださいみたいなレジの仕組みなので、決済方法を選ばせる画面を出したら店員さんレジを離れちゃうから、音だけ鳴らせば店員さんは支払ったと勘違いするだろうなっていつも感じる。(もちろん、そう思うだけで実行はしません)
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/e7c7d688d4efd21be2c0a02f57f1b95579430324,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]