2025年1月、広島県の名門広陵高校で上級生による1年生部員への集団暴行事件が発生しました。この事件はSNSで拡散され、広陵高校は夏の甲子園の大会中に2回戦出場を辞退しました。学校側は監督や野球部員に無期限の謹慎処分を課し、被害者の父親が広島県警に被害届を提出した結果、複数の加害生徒が書類送検されました。しかし、広陵高校の管理陣による謝罪や再発防止策はまだ不透明で、第三者委員会の調査が進行中です。

事件発生から約4か月が経過しましたが、学校は問題解決に向けた具体的な行動を起こしていない状況です。

広陵高校での暴力事件は、教育機関としての役割を問われる深刻な問題です。加害生徒が法的手続きを受けたにもかかわらず、学校側の対応が不十分である点が顕著です。問題の本質は、教育機関の信頼性が崩れ、内部監査制度の欠如が明らかになったことです。まず、学校側は透明性を持った謝罪会見を開き、被害者とその家族に直接謝罪することが急務です。次に、再発防止策として寮内での監視システムの導入や心理的支援の提供を検討すべきです。また、第三者委員会の調査を迅速に進め、その結果に基づいた改善策を公表することで学校の信頼を回復することが求められます。名門校としての威信を守るならば、深く根付いた問題を一掃し、新たな体制で再出発する責任があります。

これ以上の事件を防ぐために学校が変わらなければ、名門校の名は過去のものとなるでしょう。

ネットからのコメント

1、高校受験生の子供がいますが、野球だけでなく、スポーツ推薦多いのですね。特待生で行く子も居れば、ペーパーテストは形式的でスポーツ枠での入試の子もいるそうですが、30人のクラスのうち6.7人もいるようです。一部の難関高校以外は、スポーツで名を上げて生徒を募集しないと生き残っていけないから、部活動での勝利至上主義は相当で、そこから溢れた子どものストレスは半端なく、いじめのレベルを超えた犯罪行為の温床になることは、容易に想像できます。寮生活であれば、逃げ道もありません。高校は勉強するところではないのでしょうか？

2、本当に謝罪が無いのなら理解に苦しみます。人間教育の場でありながら、教育者としての資質が問われるのでは。勝ちに拘る学校ばかりで色んな所で問題が起き抜本的な改革が出来ていない。問題を起こす教育者は2度と現場には復帰させないようにしない限り、同じことは何度でも起こる。子供達に彼是言う前に、保護者を含めた大人が変わらないのは問題だと思います。

3、私の職場の野球経験者（それなりの立場のある人です）は、この件について「こんなこと言うと怒られるけど、はっきり言って殴られるやつには理由があるんですよ。悪いんですよ」と言ってました。これが体育会系で成り上がった昭和の多くの中高年男性の本音なのでしょう。彼らが社会で力を持っているうちはなかなか根絶は難しいでしょうね。

4、誤ったことをしたら謝罪する。というのは幼稚園でも教えられる事ですが、まさかそれが出来ないという訳ではない。恐らく弁護士の指示だと思われるんだろうけど、世間からすればやはり体罰やいじめをすればチームを強くすることが出来ると思われても仕方がない。反省しなければこのまま学校は潰れるだけだと思いますが、やはり問題は起こすし起きてもすぐに辞退せず1回戦を戦わせた後に辞退、また体罰があったという疑惑と大会辞退があった野球部の活動をとめていない事など、広陵高校の対応や関係者への処分。などなどは先日の町田ゼルビアやJリーグの対応と双璧をなすものになっています。