松田芳江さん(仮名・74歳)は、無収入・単身での生活が困難となり、生活保護を相談するため区役所を訪れました。しかし、そこで担当職員から「娘さんからの援助を受けられないか」と心ない発言を受け、心が傷つきました。芳江さんは「家族がいるのに生活保護は難しい」と言われたことで、役所を後にした後、生活困窮者支援NPOとつながります。
支援員の助けを得て、役所での手続きが進み、扶養照会を回避して生活保護の支給が決定。月約13万円の生活費を確保し、現在は公営住宅への入居準備を進めています。

この出来事は高齢者の生活保護申請過程での問題を浮き彫りにしています。生活保護を求める人々が「恥」とされる環境は異常です。この背景には、多くの自治体における「扶養照会」の制度運用があり、関係が断絶している家族への援助を求める不適切さがあります。政府がこの制度に例外を設けたにも関わらず、現場の運用が適切でない場合が多く、地域差が大きいのも問題です。解決策として、①福祉職員の人権感覚の向上を徹底、②扶養照会の運用基準を全国統一、③NPOなど独立した支援機関との連携を強化することが必要です。社会的孤立は誰もが直面し得る問題であり、制度の不備から生まれる不安や屈辱を取り除くためには、行政と支援活動の一層の協力が不可欠です。
ネットからのコメント
1、全く支持を得ることはないだろうけれど、この手の記事を読むとひとこと言いたくなります。生活保護受給が決定し、月13万円ですか。この金額をどのように捉えるかですが、この方は、今後、所得税も社会保険料も免除され、医療費も心配することはなくなりました。一方、40年間働いて、年金が200万円ほどの者は、月額18万円ほどですが、所得税、社会保険料は差し引かれています。医療費も2割負担です。家賃の補助ももちろんありません。この現実は様々な形で訴えられますが、実を結んだことはありません。40年間間働き、労働、教育、納税の義務を果たした者との比較を忘れてほしくありません。
2、娘から縁を切られたのは何かしらの原因があると思うけど。私看護師だけど、めちゃくちゃ温厚なおじいさんが入院してきた時に、施設から娘さんの連絡先を聞いて連絡した時に「父親から酷い虐待を受けていて、会うだけでもトラウマで息ができなくなるんです。なので、どうにか会わないようにしてもらえると助かります」と言われて、服やタオルも全てリースにして家族は来なくても良いように手配した。
入院の説明も特に聞かなくていい、治療はお任せします。延命になるものは全てしなくていい。亡くなりかけても連絡はしなくていい。亡くなったら連絡もらえればいいと言われた。何のトラブルもなく絶縁というのもあるかもしれないけど、ホントに何もなく絶縁なんてあるのかな。
3、可哀想とは思いますが、そして、支給が決まりそれは良かったと思います。しかし役場や、対面した職員は責められません。原資は税金で、無尽蔵ではないのです。娘さんと絶縁状態も理由が不明です。よんどころのない事情があるぁもしれませんが、そうならないように努力も必要だったのかも。交渉の結果、13万円が支給されるそうですが、私の現在の手取りとほぼ同じ。そして会社には、清掃婦として働く70過ぎの御婦人もいます。寝たきりの余生わずかな方ならば生活保護もやむを得ないと思いますが、パートや内職で年金の不足分を補うことは出来なかったでしょうか。生活保護は最後の最後の手段ですよ。少なくとも私はそう思います。
4、役所も対応に追われていて酷い受給者とかも多いみたいだから厳しい事も言うでしょうけど、1人1人事情は違いますからね。
それに今はお世話になる事はないと思っていても、いつ自分がその立場になるかはわからないですし切捨てられる言い方されると心折れそうだなと思った。NPOの支援員と一緒に行った時は同じ担当だったんですかねぇ。人によって態度変える人もいますから。やっぱりプロというか知り尽くした人に頼るのが1番いいんですね。でもその頼るってのが年齢重ねると難しくなるのもわかるし、生活保護への罪悪感を持つと余計になんでしょうね。何れにしても不正受給だけは防いで頂きたい。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/45d6f586348995bbdd20852e7fa76526ab7fff49,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]