2020年代初頭に「静かな退職」（Quiet quitting）というトレンドが登場し、その後「静かな解雇」（Quiet firing）や「静かな崩壊」（Quiet cracking）といった新たな現象が注目されています。これらは表面上の対立なく進行し、従業員の仕事への熱意が失われ、業務の生産性が低下し、燃え尽き症候群や退職を招く危険をはらんでいます。

背景にはパンデミック以降の価値観の変化、コミュニケーション不足、賃金の停滞などがあり、これらの状況を改善するためには組織の透明性の向上、適正な業務量の配分、安心して悩みを話せる環境の整備が求められています。

「静かな○○」問題は多くの労働者に影響を及ぼしており、企業として早急に対策を講じる必要があります。静かな退職や解雇、崩壊は、表面化しにくいものの生産性の低下や従業員の燃え尽き、退職を引き起こす重大な問題です。この背景には、コミュニケーション不全や労働環境への不満が横たわり、従業員が声を上げにくい状況があります。対策としては、まず組織内の透明性を高めることが求められます。また業務量の適正化、従業員が安心してキャリアや業務上の悩みを話せる場の設置なども重要です。企業はこれらの取り組みを通じて、健全な環境の構築に全力を尽くす必要があります。

変化を受け入れ、脱却を図るのは今です。誠意ある改善行動が不可欠であり、未来の労働市場に向けて価値観を再構築することにより、持続可能な成長を実現すべきです。

ネットからのコメント

1、一応そこそこの企業で管理職をしていました。鬱で体調を崩して役職から降ろしてもらい、その後悪化したので休職となりました。今まで頑張ったからと言って何かがある訳でもなく、どれだけ会社に尽くしても会社は個人には尽くしてくれません。あるとすれば、過去に一緒に働いた同僚たちが沢山フォローしてくれる事くらいでしょうか。これには感謝の言葉しかありませんが、会社に対して頑張る意味というのを見い出せない立ち位置に来てしまった。という印象。もう出世も昇給も望みにくい年齢なので、このまま静かに出来る事を出来る範囲で淡々とこなしていくしかないです。とすれば、やはり静かな退職となってしまうのかなぁと。社内でのセカンドキャリア的なものもあるので、機会があればまた楽しんで仕事が出来る様になれば嬉しいです。

2、見える部分でしか仕事をしない人も増えている。

会社の生産性を上げるには実は見えない部分の仕事が大切であって、そこは本当に評価されないに等しい。ある時急に原因不明で売上が落ちたりするのは、実は見えない部分の仕事を積極的にこなしてきた人が会社を去った時。日本てそういう部分に対する意識の低い企業が多い気がする。表面上しか見えていない、表面上しか見ようとしない。そうすると、本当に仕事ができる人を早合点してしまい、結果大きな損失を産むことに繋がる？

3、成果を出しても出さなくても、給与に反映されにくいのが日系企業ですからね。仕事が出来ない人でも上司へのゴマスリで昇給昇格したり、一度昇格すると成果を挙げなくても降格されなかったり。どの道そのような会社は優秀な社員から抜けていくので、業績が低迷し人件費率だけが上がっていき、競争力は低下し経営が傾いていく。必要最低限の仕事しかしない人は、長期的に自分自身に大きなしっぺ返しが来るので気をつけましょう。

4、結局静かな退職も人間関係だろうね。仕事ができなくてもそれを受け入れその子の得意なところを伸ばして仲間の一員にしようとする上司もいれば、自分達と同じようにできなければ無能とレッテルを貼り退職に追い込むひともいる。

結局は人を上手く使う能力や人としての器がある上司かどうかという上司の問題が大きいと思う。