ドジャースの大谷翔平投手は、今季3年連続4度目のMVPを獲得し、自己最多の55本塁打を記録するなど、圧倒的な成績を残しました。しかし、「得点圏打率.247」という数字から「勝負弱い」という声も一部で聞かれました。にもかかわらず、大谷は僅差の試合での勝利への貢献度を示す「WPA」でメジャー全体1位を記録し、重要な場面で結果を残しました。

ハイ・レバレッジな状況での打率.326、OPS1.143はその証拠であり、大谷は真の「勝負強さ」を発揮していたことが示されています。

大谷翔平選手が勝負弱いとされる批判には、一部の数字のみを基にした偏見があります。得点圏打率.247のような表面的な統計から彼の能力を過小評価するのは見当違いです。実際には、大谷は「WPA」でメジャーリーグ全体トップの数値を記録し、僅差の場面において素晴らしいパフォーマンスを発揮しています。まず、スポーツ界において重要なのは、表面的なデータではなく、チームへの貢献度を測る指標です。次に、緊迫した場面でこそ力を発揮する勝負強さを理解すること。そのためには、試合の流れを深く分析し、単純な数字だけで判断することを避けるべきです。さらに、選手の真価を公平に評価するため、実際のパフォーマンスを通して全体像を捉えることが不可欠です。

大谷選手は、単なる数字では語れない強さを備えており、その価値は欠かせません。彼の本当の力を見極め、正当に評価することで、スポーツをより深く楽しむことができるでしょう。

ネットからのコメント

1、試合がほぼ決まり、半ばとにかく終わらせようとしているモチベーションの下がった相手から打つのと、接戦で自軍は得点を1点でも取ろうとし相手は失点を抑えようとする緊張感の中で打つのとはまた別物になってくる。大谷はどう転ぶかわからないという緊張感の中で打てる能力のある選手。ワールドシリーズの延長戦の全打席四球はそれを物語ってあると思う。

2、多分期待度が高過ぎるのだと思う。それに投手も満塁でない限り、歩かせてもいいという配球でくるから、そうそう打てるもんでもない。加えてフリーマンのように、粘った末に痛烈な当たりがアウトになったというよりも、三振とかポップフライであっさりアウトになってるケースが多いから印象も悪い。いずれにしても、先制とか同点ソロとか効果的な1打が多いということは、このデータで納得。

3、そりゃ悪いより良いのが数字的に好ましいのは当たり前。

チャンスの認識が「得点圏」という言葉になってるからね。でも古臭い指標になってる気がする。大谷のような打者は、本塁打一本で試合を変えられるし、そういった試合もたくさんあった。ソロでも一塁でもたくさん打ってることは、逆に結構相手にダメージを与えてるのでは。つまり気を抜くと一気に流れを変えられる選手ということ。WSでも4連続敬遠含む9度出塁は試合を決められる恐ろしい打者としての勲章じゃないかな。

4、正直なところ、今季はチャンスの場面で大谷に打席が回ってくるシーンを何度も見ましたが、そこで決定的な結果を残す姿はあまり多くなかった印象です。得点圏打率や満塁での成績を見ると、「勝負弱い」と言われてしまうのも無理はない部分があると思います。もちろん、敬遠が多いのは相手チームがその圧倒的な長打力を警戒している証拠であり、簡単に勝負してもらえない立場であることは理解しています。ただ、その中でも実際の数字として結果が伴っていないのも事実でしょう。来季はぜひ、そうしたプレッシャーのかかる場面での勝負強さを見せてほしい。

さらなる進化に期待しています。