東京の下町で40年以上地元客に愛された焼き鳥店「徳光」が、店主の高齢化と夫の死去により廃業危機に。2019年の閉店発表後、同店の常連だった36歳の薬剤師・蛯原崇晶さんが「この味を消したくない」と申し出て店を継承。飲食経験のない蛯原さんは短期間の修業で技術を習得し、2024年には「やきとり日和」としてリニューアルオープン。挑戦の連続ながら、新商品開発や老店主の協力を得て経営を軌道に乗せ、地域住民や新規客の支持を集めるまでに至った。

地域に根付いた味や伝統が失われることは、文化的にも経済的にも大きな損失。こうした背景にある「事業承継の困難さ」は、今日本が直面する深刻な課題です。今回の事例では、蛯原さんのような覚悟と情熱を持つ個人の行動力により乗り越えられましたが、本来、これを個人に頼るだけでは限界があります。
まず、地域密着型の小規模事業を支援する公的な承継資金や補助金を設けるべきです。次に、異業種や新規参入者を支援するため、地域ごとの技術承継プログラムを整備する試みも不可欠でしょう。また、地元住民や次世代の客層に愛される店を維持するための「地域協力者と連携する仕組み」を構築することも急務です。
かつて一人の夫婦が築き上げた焼き鳥店。その歴史を志ある個人が受け継ぎ、さらなる価値を生み出したこのケースは、日本の未来における理想的な「循環経済」の希望を示しています。文化と経済の両立、その両輪を活かす土台作りが、今求められているのです。
ネットからのコメント
1、長く続いてきた地域のお店を文中の彼のようなお客さんが引き継いでくれる話題はたまにあるけど、新しい話題に触れる度に毎度毎度心温まる気持ちになる。こういう方々の奮起のおかけで街も人も元気なままでいられるのだろうなと思うとありがたい気持ちになるし、彼のように大きな行動ができない自分たちとしても、住む街が廃れていくのを悲しく思っているのならば、せめて街の賑わいには手間や時間を割いて積極的に加わり、盛り上げる気持ちぐらいは持ち合わせていなきゃいけないのかな?という気がしてくる。
2、近頃、店の常連が後を継ぐというのは増えている。新聞やテレビで取り上げられることも増えたが、ネットでも話題になるようになった。現実的には子供や親戚などの血縁者が後を継ぐよりも、他人が後を継ぐ場合は手続きや税金などの負担は大きいのだろうが、それでも他人が後を継いでくれると言ってくれる店は、旨い云々以前に店主に人望があったのだと思う。
3、いい話だけで終わらせずに考えたいのは、これは偶然ではなく「承継の形」の一つだということかな。常連客だからこそ味と空気感を守れたと言えますよね。事業承継は資金もありますが、想いの引き継ぎの方が難しいかも。地域の店が続くかどうかは、後継者だけでなく、通い続ける私たち次第でもありますよね。本当の応援は言葉だけでなく来店なんですよね。
4、子どもが幼稚園の後、公園で遊んでから商店街の肉屋さんでコロッケや焼き鳥を買ってすぐ食べるのが大好きでした。3年間通って、お店のおじちゃんとも仲良くなって楽しかった!小学生になっても、声を掛けてくれて実家みたいな感覚でした。こういうお店はとても貴重で、ずっと続けてほしいなぁ…。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/53695109de210cb582db99f2c27c7bf12593438a,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]