300字以内の概要:
名古屋大学研究チームは、スギ花粉症の悪化に関与する要因として、PM2.5に含まれる金属「スズ」が関係している可能性を発表しました。花粉症患者の鼻腔洗浄液で測定したスズ濃度は非患者に比べ約3~4倍高く、症状の重さとも相関が確認されました。この悪化原因として、花粉症による鼻の粘膜腫れや「ムチン」の増加がスズ粒子を捕捉し、体外排出を阻害する悪循環が挙げられます。PM2.5成分のうち、スズに特化した環境基準値は現時点で存在せず、基準策定の必要性も示唆されています。予防策には高性能マスクが有効とされています。

コメント:
花粉症の悪化にスズが関与しているとする研究は、まさに新たな知見ですが、これは単に健康問題ではなく、広範な環境行政の課題です。現行のPM2.5規制は全体の濃度に止まっており、特定物質の影響を見落としている可能性があります。
特にスズの高濃度に関する基準を持たぬ今の状況は、規制が追いついていない現実を露呈しています。この問題の背後には、工業活動に伴うスズ排出や都市型大気汚染という慢性的な汚染構造が存在します。また、国民病ともいえるスギ花粉症に苦しむ人々が、ただでさえ対策が不十分な状況に追い打ちをかけられているのです。

解決策としては、1) PM2.5構成物質ごとの上限値設定、2) 大気汚染の強化管理によるスズ排出源の特定と縮小、3) 公共予算を用いた花粉症対策推進政策のさらなる強化が必要です。さらには、マスク着用など個人レベルの予防措置だけに頼らぬ長期的な環境改善こそが、社会の持続性を保つ鍵となります。スギ花粉とスズの悪循環という二重苦は、個人の努力ではなく、社会全体で共同して解決すべき課題です。今こそ現実を見据えて行動を起こす時ではないでしょうか。



ネットからのコメント
1、花粉症が単なる植物の問題だけでなく、大気中のスズという金属微粒子が関わっていたという発見は非常に興味深いです。鼻の中でこれらが蓄積して悪循環を生んでいるのであれば、これまでの対策に加えて「金属の除去」という新しい視点が必要になりますね。研究が進み、このメカニズムを断ち切る新しい治療法や予防法が確立されることを切に願います。
2、記事中のスズと一致するかどうか分かりませんが、自分は都会に行くと花粉症症状が悪化します。
特に都市高速や大きな国道が並走しているような場所では症状増悪の頻度がとても高いように感じます。スズだけではなく都会の方が様々な化学物質が飛散しているのでしょうね。
3、いや、その「鼻の中にスズがたまると症状が悪化し、鼻水と鼻づまりがひどくなる。そうなると、さらにスズがたまりやすくなる、という悪循環に陥ってしまうのでは」のメカニズムを証明してないのか。普通に考えれば、記事中の「アレルギー性鼻炎の患者さんは、鼻の粘膜が腫れて空気の通り道が狭くなります。それに加え、鼻水に『ムチン』というネバネバした物質が増えます。このネバネバがスズの粒子をくっつけてしまうと考えられます」の通りで、花粉症だから濃度が高い、だけだよね。しれと、この理論だと、鼻で回収できなかったスズは肺に入るはずなんだけど(花粉症じゃない人のほうが多いはず)、そっちは問題ないんかね?
4、自分は花粉症で登山によく行きます。以前から山でスギ花粉が色濃く舞っている中を歩くよりも、都会にいる時の方が目の痒みや鼻水は酷かった。都会のSOX、NOXが花粉と反応するかもと聞いたことがあるが、スズや鉛との反応の可能性とは興味深い。
研究が進み治療法の開発に寄与して貰えると嬉しい。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/3d1629f56400d3a2125dc34cc55ae0bde9402706,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]