筑波大学は、元大学院生が作成した修士論文において盗用が見つかったことを受け、当該学生の修士号と課程修了を取り消す決定を発表しました。この問題は、先行研究の論文執筆者が該当論文内に酷似した部分を複数発見し指摘したことで浮上。同大学が調査の末、昨年9月に不正行為と認定。続いて今月18日に修士号取消措置を正式に決定しました。この学生は人文社会ビジネス科学学術院ビジネス科学研究群法学学位プログラム博士前期課程を2024年3月に修了していましたが、論文の盗用行為によりその学位および課程修了が無効となりました。

筑波大学の今回の対応は一定の厳格さを感じるものの、組織的責任についても問われるべき点が残されています。大学院レベルにおける修士論文は、学術的責任と信頼性が特に重要視されるものです。この盗用が学内で気づかれずに課程修了に至るまでの過程にこそ、制度的な欠陥が露呈しています。
まず、盗用の摘発が他大学の研究者からの指摘によるものであったことは、大学自体の学問的監査体制に不備があることを示しています。学位授与に至る審査プロセスで、適切なチェック体制(特に盗用防止システムの導入や利用)の構築が不徹底だったのではないでしょうか。また、学生に対する研究倫理教育が十分でなかった可能性も見逃せません。
改善策として、以下を強く訴えます。
論文の盗用検出ソフトウェアの全件活用を義務付ける。論文執筆プロセス全体にわたる、拘束力の強い研究倫理教育を徹底する。学位審査の透明性を高め、多面的な外部監査を定期的に入れる。学問の信用を守るためには、個人への責任追及だけにとどまらず、同様の事態を未然に防ぐための根本的な仕組み作りが不可欠です。「学問の進展」という大学の使命に反する行為によって、信頼が損なわれる社会的痛みを繰り返すべきではありません。
ネットからのコメント
1、昔、作文が賞を取った事をネタに筑附高に謎ルートで推薦入学したやつがおったんやけど。その作文が盗用とバレても、推薦合格取り消しされなかったのは何故?
2、これ東京キャンパスの社会人向けの院ですよね。院なら盗用の危険性は何度も説明がある。だから引用の方法は院生ならまず初めに身に付ける。そもそも論文の引用方法は一度身に付けば自分の中で常識になるし、修論取り下げレベルの間違いは普通はしない。よっぽど雑だったんでしょうか。てか修論って外部には非公開にされてると思ってたが、どうやって先行研究者が修論の盗用を指摘できたのだろうか?
3、このところ国立有名大学の不祥事が続いていますね。東大や筑波大学は最高レベルの研究機関でもあり様々な分野から期待されている一方、その大きな期待がプレッシャー、または私利私欲に利用してしまう様な人も現れて来てしまうのでしょう。そしてその専門性から研究者も永く同じ場所に留まらなければならない。そうなると風通しが悪くなりコンプライアンスも軽視されがちになってしまう。研究機関における「風土病」の様なものを変えられる体制も必要なのでしょうね。
4、論文不正や盗用の影響は当該論文だけではない。そもそも研究テーマを決める際に、過去の論文を参考にすることが多いし、参考文献として引用されている場合も少なくないため、一つの論文に不正や盗用がある場合、影響が及ぶ範囲は非常に広いのが現実。
加えて、査読も十分に行われていたか等、不正を検知する仕組みも見直す必要に迫られる。研究への完全な冒涜だし、氷山の一角でもあるのだろうが、無自覚に関わっていた教員や大学院生は学位取り消しや論文の撤回の可能性もあり本当に不憫でしかないと思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/7f6410af7874e82ca15550434c94aa2a143b8ebd,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]