上野動物園の双子のジャイアントパンダ、雄シャオシャオと雌レイレイは、当初の返還期限である2024年2月20日を待たずして、2024年1月下旬に中国へ返還されることが決定しました。東京都建設局はこの返還のタイミングについて、日中間の政治的緊張が影響を与えたわけではなく、中国側の検疫施設のスケジュール調整に基づくものであり、通常の範囲内での調整であると説明しました。
現在、日中の関係は冷え込みを見せており、中国は日本への渡航自粛を呼びかけています。また、都はパンダの返還後の空白を埋めるため、中国に対し新たなパンダ貸与の希望を伝えていますが、具体的な進展はない状況です。
パンダ返還のタイミングが日中関係の冷え込みと重なったことで、一部に憶測が広がっていますが、公式には返還の理由は外交上の問題ではなく、検疫のスケジュールによるものとされています。とはいえ、国際的に象徴的な動物が、外交カードとして利用される可能性はあるため、東京都の対応は慎重さを欠いてはいけません。今後の対応として、第一に動物の福祉を最優先にする方針を明確にし、第二に中国との動物貸与に関する透明性のある協議の場を設けるべきです。そして、第三に市民への情報提供を徹底し、憶測を招かないコミュニケーションを心がけることが重要です。この状況は、動物の存在が外交や政治を越えた人間の心をつなぐ重要な役割を担っていることを改めて語りかけてきます。動物に依存せずともより健全な国際交流を目指すことが、これからの課題です。
ネットからのコメント
1、日本でパンダを見続ける場合、多額のレンタル料を中国に払わなければなりません。その原資はもちろん税金です。また、パンダの貸与が中国共産党の外交カードに利用されることを懸念する声も多いです。少なくともパンダを借りることで、外交などで中国に忖度する事態になることは避けなければならないでしょう。パンダが可愛いのは事実ですが、公金を投入してまで国内飼育に拘る必要があるとは思えません。その分のコストを動物園の施設の充実や他の動物の飼育や研究に回した方が有意義です。
2、パンダの年間レンタル料ですが、2頭分で1億円。東京都では税金を使って支払っているそうですね。友好の証としてパンダ貸与ということですが、年度毎に多額の税金を支払って継続することが友好なのでしょうか。東京都から見れば1億円は安いのかもしれませんが、そろそろ「お金で繋がっている友好」を見直しても良いのではないでしょうか。
3、いやいや、1月と言わず年内に前倒しして返すのがいいのでは?それが何よりのメッセージになる。政府は引き続きパンダの貸与を「お願い」するらしいが、貸与にはかなりの税金を使う事から、大方の国民の意向を無視して勝手な判断で決めないで欲しい。
個人的に思うのはこの一ヵ月、毎日の様に何らかの嫌がらせを受け、この期に及んでパンダの貸与を「お願い」するとは、どういう政治センスなんだろうとという疑問が湧く。パンダは向こうにしてみれば「外交カード」なんだから、みずからそのカードを差し出してどうする?
4、これだけ日中関係が悪化した現状で、パンダを貸す事はないでしょうね。日本側が、パンダを引き続き貸して欲しいと中国に申し出たのは、パンダの貸与を要望する事で、日本側が中国との関係を友好を願う気持ちを示したように思います。しかしながら面子を大事にする中国との折り合いは難しいでしょうね。「客寄せパンダ」と言う言葉もありますが、各動物園の特色や差別化を図り魅力を訴え集客すべきだと思います。高額なレンタル料を払うより、日本の絶滅危惧種の保護にも力を注いで欲しいです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/5fe13c4ba6181cb2f15e4832e35fe8687536a4c0,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]