2025年7月31日に公表された「全国学力・学習状況調査」において、小中学生の学力低下が顕著になっている。特に中学校の国語の記述式問題の正答率が大幅に低下し、国語・算数(数学)全体の平均正答率も2021年度に比べて悪化している。この学力低下の原因としては、2020年の教育指導要領改定による探究学習と協働的なグループワークの拡大が挙げられている。
これにより、基礎的な知識と技能の指導が軽く扱われるようになったとの指摘がある。教育関係者や保護者は、この指導方針の変化が子供たちの学業に悪影響を与えていると懸念している。

教育指導要領の改定が引き起こしている学力低下は、深刻な問題として捉えなければならない。探究学習やグループワークの導入が、基礎的な知識の習得を犠牲にし、結果的に学力を低下させていることが明白だ。この現状は、教育制度が教育の基本的な目的を果たせていないことを示している。まず、教育指導要領を緩和し、基礎学力の習得を優先する方針への転換が必要だ。次に、教師の専門性を活かし相応の教材を開発し、基礎知識を効率的に教授することで、探究学習と基礎教育のバランスを取り戻すことが求められる。そして最後に、家庭での学習サポートを強化し、教育と家庭の連携を促進することで、子供たちの学力を向上させることが可能だ。
この危機を放置すれば、社会全体の知的水準が低下し、将来の競争力を失う危険性がある。教育は国の未来を形成する鍵であり、根本的な改善が急務だ。
ネットからのコメント
1、「主体的な学習」とか「探究学習」「グループ学習」が以前に比べて小学校の教育現場で大きなウェイトを占めるようになってきている。年齢相応の基礎知識や知的好奇心、コミュニケーション能力などが備わっていれば効果的な学習になる可能性がある一方で児童の基礎学力や教師の指導力によって効果は大きく違ってくると思う。小学校3年生くらいまではもっと基礎的な学習を充実させるべきだし、トラブルが頻繁するタブレットより、自分の目で見て感じて書くという経験の方が必要だと思う。
2、子供いま中1。小学生時代、カラーテストは国算理社英裏表満点。悪くて95とか。学校の授業しっかり聞いていればわかる内容+思考力が必要な発展問題もあります。周りを見ていると小5•6年生でとんでもない学力差ができてしまっていると感じますし、小3くらいで漢字書き取りや計算反復を諦めさせてしまうとかなり先が厳しくなります。
やはり、小さい頃こそ端末ばかりでなくコツコツ紙と鉛筆で書いて反復練習したり読書しておくのは大事だと感じます。
3、塾長です。確かに低学力層の数が20年前と比べるとビックリするほど増えている。それも2種いて朝起きられない、学校に行けないなど半分医療行為の対象に入る層と、とにかく勉強できない集中力の無い層の2種類がいる。預かれない旨を伝えるとキレる保護者様もおられるが、普通の集団塾では対応できないのは間違いない。
4、うちの子供のクラスでは、探求学習といってもいくつかの学校のドリルから選んでするような形で、探求じゃないよね?と思ってましたが、これを読んで、それでよかったんだなと思いました。ただ、授業が昔に比べていろんな内容のものがもりもりになってて、楽しそうやねと思いつつ、基礎学習の時間がそれだけ削られているのだろうとは思います。もうひとつ、タブレットを使うことも原因のひとつでは?あれこれもりすぎず、昔のベテラン先生がやるようなことをやるといいのでは。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/6bdbd9204eeb561fc8f889f0f00ec5c30c6024d5,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]