V系バンド「グランギニョル」は、沖縄県で予定していたライブの宣伝に「ひめゆり学徒隊」の写真を無許可で使用し、苦情が殺到しました。学徒隊は太平洋戦争末期に沖縄で看護要員として動員され、多くが命を落とした悲劇的な背景を持っています。バンドは「ひめゆり学徒隊」をライブのコンセプトとして用い、写真を加工し宣伝に利用しましたが、これは無許可で行われたものです。

県民からの強い反発を受け、予定していたライブは中止され、バンドは活動を当面自粛することとなりました。バンドは謝罪文を公表し、意図的に沖縄の歴史を侮辱する目的はなかったと釈明しましたが、厳しい批判に直面しています。

この状況に対するコメントとして、まずもってグランギニョルが犯した過ちは、歴史的悲劇を軽視し、不適切な形で商業利用したことにあります。公に知られている悲劇を安易にライブのコンセプトに取り入れ、しかも無許可で関係者の写真を加工利用した行為は、情緒的に敏感な歴史の記憶を傷つけるものであり、口実の余地はありません。

問題の本質は、文化や歴史に対する無理解と無配慮であり、日本社会全体が歴史的悲劇に対する感受性を高める必要性を示しています。この事態を解決するためには、まず第一に、バンドや芸術家が歴史的事実とその背景を正確に理解し、尊重する文化的教育が求められます。

第二に、使用するコンテンツの適切な許可を得ることを徹底する制度の強化が必要です。第三に、社会全体で歴史的記憶を共有する機会を増やし、若い世代がその重みを理解する機会を設けるべきです。

この事件は、歴史の重みとそれを軽んじる行為の対比を際立たせており、社会全体が学び直さなければならない分岐点に立たされていると痛感させられます。音楽が芸術としての価値を持つには、その基盤として深いリスペクトと理解が不可欠です。

ネットからのコメント

1、ここに一度行ったけど、楽しいはずの沖縄旅行が、凄く深く色々考える事となり本当に悲しい出来事だったとその日は静かに過ごす事になりました。それを宣伝に使うなんて非常識以前に人として戦争の事をもっと勉強して欲しい

2、配慮が足らないのではなくこの内容なら冒涜して侮辱して嘲笑しているんだよな。バンドメンバー全員とその関係者と親兄弟すらも誰も止めないって…いったい何処の世界からやってきたのか…一時活動休止という発想もおかしい。普通に考えて二度と表舞台に立つことは許されないだろう。

3、> グランギニョルなりに沖縄の歴史について> 学ばせていただいた上でどう学べばライブのコンセプトに取り入れることができるのでしょう。

関係者に、大人（年齢的に、ではなく、一般常識を持っているという意味で）は居なかったのでしょうか。

4、最初は事の重大さにも気付かないで、苦情コメントを小馬鹿にしたようなリポストしたりしたみたいだが、公演中止だけでなく活動休止までを早期に決断した点だけは評価出来るかと。この決断が良識ある周りの大人から「言われたから」では無く、本人達の自覚と反省からであれば良いのだが……