日本政府高官が「日本は核(兵器)を保有すべきだ」と発言したことに対し、米国務省は19日、日本が核不拡散と核軍備管理の世界的リーダーであることを強調しました。この発言には、日本が唯一の戦争被爆国として核兵器廃絶を目指している姿勢を維持するよう促す意図があると見られます。また、米国は「日本を含む同盟国を守るための強固で信頼性の高い核抑止力を維持する」と表明し、ルビオ国務長官も日中関係について、日本との強固な同盟を継続しつつ、中国と協力する方法を模索すると述べました。
この件は、日本の核兵器保有に関する議論を再燃させるもので、戦後の平和国家としての日本のあり方が問われています。世界的な核不拡散のリーダーとしての日本が、高官の軽率な発言によって信頼を損ねかねない状況は憂慮すべきです。この問題の背景には、日本を取り巻く安全保障環境の変化があるのでしょう。しかし、戦争被爆国としての歴史と経験を無視した核保有の議論は浅はかです。まずは、外交を通じた地域の信頼醸成を進め、各国と連携して安全保障体制を強化することが重要です。また、日本国内での核エネルギー利用の透明性と説明責任を徹底し、市民の信頼を高める施策が求められます。最終的に、日本は核兵器への依存ではなく、平和的解決を追求する国家としての姿を貫くべきです。
ネットからのコメント
1、昔と情勢は変わってきており、核を持たないことは、万一日本から戦争を仕掛けてしまった場合に核を使用しないという面では確かに抑止力になる。しかし、民主主義が成熟してきた日本においてはそれよりも、現在の世界情勢を見ると、他国から戦争を仕掛けられる可能性が遥かに上回る。
アメリカと同盟関係にあるとはいえ、今回のように中立的な立場であれば非常に危うく、全幅の信頼は置けないことが分かった。理論と常識が通用しない、力で制圧しようとしてくる強国には核を持つことによる抑止力しかない、ということかと思います。
2、結局のところ、日本が核兵器を持つことはアメリカにとっても不都合なことなのだ。だからこそ日本が有事に巻き込まれた場合に日本を守る為にアメリカが本気で核兵器を使う可能性があることを明言する必要がある。
3、その米国への不信感がでてくるからそのような考えもでてくるんですよ。だったら、米国ははっきりと同盟国への支持を示すべきですし、核保有国相手であろうと同盟国が攻撃された場合は、躊躇なく核による反撃をすると宣言してほしいですね。これは日本だけでなく、同じ問題を抱えるフィリピンやオーストラリアに対してもですし、NATOへも同じ事です。トランプ政権は、自分達で守る力を持つべきだと、防衛費の増額を求めたり、トランプは同盟国でも友人ではないと言ったり、中露の国家元首と仲良くして、同盟国を見下すような動きもおかしいですね。
中露とうまくやるのはアメリカの問題でいいんですが、同盟国に不安を与えるのはこういう考えにもなります。ま、そもそも米国ですら反対すると思ってましたけどね、一石投じただけでも安保補佐官は素晴らしい。
4、確かに、日本が有事の際にアメリカの核抑止力を使える保証があるなら保有する必要はない。これは真剣にアメリカと交渉すべきだ。アメリカも核が強力な抑止力である事を認めている。日本を敵対視する中露北に囲まれて抑止力が不要な訳が無いんだから、自身で持つかそれを許さないと言うなら、アメリカの核を日本の抑止力として明確に使用出来るような制度が必要だ。中国が日本の領土領空領海を侵犯したら撃ち落とせるようにするべきだ。日本への攻撃イコールアメリカへの攻撃となるならかなりの抑止力にはなるはず。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/a07938d02995d154e272474ed3279bb0aef07f34,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]