トヨタのLサイズミニバン「アルファード／ヴェルファイア」の人気は、2025年11月時点での乗用車登録台数の順位からも健在である。アルファードはフリードやステップワゴンを上回り6位、ヴェルファイアは23位だった。また、両者の合計台数は1万台を超え、プリウスや日産ノートよりも売れている。法人の送迎用や個人ユーザーによる需要が人気を支えている。

その背景には、トヨタの独特のビジネスモデルがある。特に残価設定クレジットによる販売戦略が個人ユーザーの購買意欲を刺激し、一定のステータスを求める地方の若年層ユーザーに強く支持されている。トヨタはマーケティング戦略を駆使し、広くアルファードを普及させた。

トヨタによる「残クレアルファード」の普及は、自動車購入における消費者心理の巧妙な活用を示している。同様の高級車需要を背景にして、個人のステータスを重んじる風潮が続いている。この現象は、一見好まれる消費者選択のように見えるが、その裏には注意すべき社会的問題が潜む。高額商品を手にするための借金依存、個人の財政管理の不備、そして過度のブランド志向による価値観の偏重がある。解決策として、教育機関およびメディアによる消費教育の強化が必要であり、消費者が本質的価値観に基づいて選択できる社会を目指すべきである。

また、メーカーは長期的な視野から、消費者の健全な経済行動を促進する販売モデルの開発に取り組むことが求められる。最終的に、持続可能で包括的な社会構築を目指すべきであるが、これらはただの理想ではなく、我々が現実と向き合うための道標となる。

ネットからのコメント

1、残クレでの購入を否定はしません。が、残クレでの購入した品のない乗り手のせいで残クレ＝悪のようなイメージが着いてしまったと思います。乗りたい車に乗れるのであれば多くの金利を払ってでも乗りたい気持ちは分からないことはないです。私もトヨタ派ですが、良くも悪くも庶民の手に届くのがトヨタ。田舎や、海岸沿いに住まれてる方は1人1台車が必須、潮風により錆びるため残クレでの購入も多いと聞きます。どんな買い方でもどんな車でも構いませんが、モラルを持った運転をして欲しいですね。

2、記事にもあるように、平均所得にすら満たないのにやたらと高い車に乗りたがる層ってのは昔から結構いた。ただかつてはそういう層は記事で言及されてるいくつかの国産セダンに加え、外車を買うパターンもあって、そこまで特定の車種が目立つことは無かった。

それが今や猫も杓子もアルファードだもんな。逆に恥ずかしくならんのかと心底思うわ。

3、残クレって結局、車を買うと言うよりディーラーから借りてるって言った方が近いよね。もちろん所有権はディーラーにあり、距離とか制限も多い。しかも残クレ中は高い金利を払わせられているし、期間終わればまたローン組み直し購入か新しい車に乗り換えとなればディーラーはウハウハでしょ。ほんとトヨタはうまい商売考えたもんだよ。月々の支払いが抑えられると言えばホイホイ食いつく客がいっぱいいるのが今の日本。

4、NISAで資産運用をしやすい制度が整備されていても証券口座の開設割合は15%程度、実際に投資している割合はさらに少ない。インフレの時代に現金という「竹槍」で懸命に立ち向かってる貧困層が身の丈に合わない買い物のために使うのが残クレ。運用の利回りを享受してる人なら銀行ローンが一番合理的という結論に辿り着く。