井上尚弥が今年の報酬額を50億円以上に達する予定であることが報じられた中、メキシコのサウル・カネロ・アルバレスとの対比が注目されています。井上は1月のキム・イェジュン、5月のラモン・カルデナス、9月のムロジョン・アフマダリエフとの対戦でいずれも完勝し、合計で約3100万ドル(約48億0500万円)を稼ぎました。彼は12月27日にはサウジアラビア・リヤドでアラン・ピカソとの試合を控えており、さらに収入が増える見込みです。
メディアはカネロの年間報酬額2億5000万ドル(約387億円)と比較し、井上の報酬額が潜在的な才能に対して不相応に少ないのは、商品価値とブランド力の違いによるものだと指摘しています。

報酬額の不公平感には、スポーツビジネスの複雑な背景がある。井上尚弥の才能と実績があっても、カネロ・アルバレスのような巨大なブランド力に対抗するには至らない現実が、まさにプロスポーツ界の闇を映し出している。ブランド力が差を生むなら、井上選手や日本ボクシング界も知名度と市場価値向上策を模索すべきだ。まずは世界舞台での露出を増やし、さらには国際的な市場への積極進出、そして講演やメディア出演の頻度を上げる試みが必要とされるだろう。プロスポーツは才能だけでなくビジネスの世界であることを痛感するが、この現実を力に変え、井上選手が新たな価値創造に挑むことを期待する。
スポーツの真価とは勝敗以上に、その背後にある市場戦略でもある。
ネットからのコメント
1、世界のボクシング市場では重量級の試合が人気があり軽量級のファイトマネーは安くなります。井上選手がいくら強くてもヘビー級やミドル級などのチャンピオンよりもファイトマネーが高くなるというのは実際問題難しいです。 30年くらい前に、WBCストロー級のリカルドロペスという無敗で引退した絶対王者がいましたがあれだけ強かったのに1試合数千万くらいのファイトマネーで、日本、韓国、東南アジアなどの他国で試合をしていました。本場アメリカ、ラスベガスではやはり重量級がメインイベントになりますね。
2、それでも、軽量級の日本人選手の報酬がここまで高騰し、世界のトップと比較される所まできたのは偉業ではあるし、感慨深い。井上尚弥の試合が圧倒的で、KOが多くて面白いというのが根本だが・・・情報化によってアジア人の試合が周知されるようになっている事と、各スポーツにおけるアジア人の先達による活躍で、人種差別が薄れて色眼鏡を通さずに見られるようになった事も大きな要因だと感じる。
野球でも、野茂の時代と大谷とでは、初動段階で周囲の反応や人種差別の色合いが異なる。五十年、百年はかかる・・・と言われていた偉業を、若い人達がどんどんと成し遂げていく様が凄まじい。
3、50億、凄い金額だよ。来年中谷、その後フェザーのチャンプ達。これからも増えていき、後二〜三年は活躍出来るはずだから普通に贅沢してる分には無くならないよ。凄まじい努力の対価として充分納得できるはずだ。
4、カネロには及ばなくても、井上選手は一昔前の軽量級ては考えられない報酬を手にしています。それだけ井上選手の強さと世界的評価は突出しているという事でしょう。日本人として嬉しい限りです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d6654d982bcf15e6494e1d224149650247408370,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]