2023年の研究によると、妻が家計を支えても、夫の家事参加時間があまり増えないという結果が出ています。この現象は「ジェンダーディスプレイ仮説」によって説明され、妻の収入が家計に占める割合が増えると、夫の家事参加率は一定の水準以上でむしろ減少する傾向があります。これは、夫が伝統的な「男らしさ」を維持しようとすることが原因とされています。
佐藤一磨教授の調査では、妻の所得が大黒柱になると、むしろ妻自身が家事を増やしてしまう揺り戻し現象が確認されています。この研究に対し、SNSでは多くの共感が寄せられ、夫の「家事放棄」に対する批判や疑問の声が上がっています。

この問題に対する批判が必要です。現状、日本では妻が家事や育児の大部分を担い続ける状態が続いており、夫の家事参加が著しく遅れています。また、妻の収入が夫を上回ると夫の家事参加が減少するというデータは、性別役割分業の固定化が解決されていないことを如実に示しています。この根本的な問題は、家庭内における性別役割の固定観念とそれに基づく制度の欠陥にあります。文化的なバイアスとジェンダー不平等を是正するためには、まず、ジェンダーに基づく役割分担の再考を社会全体で強く推進することが不可欠です。
その方法の一つは、教育現場や企業でのバランスの取れたジェンダー教育の推進です。また、家庭内での役割分担を見直す機会を持つことが重要で、具体的には家庭内での話し合いの場を設置し、夫婦が平等に意見を交換する文化を育むことです。さらに、法律や政策の見直しを通じて、性別に関係なく育児休暇や時短勤務が利用しやすい環境を整備することも効果的な手段となります。社会全体が、男女平等の意識を持ち、一人ひとりが意識的に行動を変えることで、家庭内の不均衡を打開できるでしょう。



ネットからのコメント
1、似た話で、妻の実家が裕福で金銭的な援助があるときに、夫はわりと横暴になるというのは聞いたことがあります普通の感覚だとありがとうございますと感謝しそうな局面で、ジェンダーディスプレイが起こるというか男性の「器に見合わないプライド問題」はもう少し社会問題になっても良いように思いますね私は妻の立場だけど、夫実家からの金銭サポートには感謝しかないので、不思議な現象に感じますね
2、うちも妻である私の方が収入が遥かに高いものの、家事割合は夫:5対妻95です。妻側として思うのは「え、夫氏のいる意味とは?」です。収入って固定ではなくいくらでも逆転するし、マジで家事やらない人は収入に関わらず自分の立ち位置をよく考えた方がいいと思いますよ。
3、私は女性ですけど、結婚してこどものお世話が始まって数年経って、やっと家事が大変なものだということが分かりました。子どものお世話だけでも色々時間がかかるのに、3食の食事作りと買い物とあらゆる掃除と、はっきり言って一人じゃ無理です。サザエさんちみたいに、2人体制でやって丁度いいくらいだと思います。
フルタイムで外で働いている人が、平日に家で家事を1時間以上やると休めないと思うとしたら、家事も外に働きに行く仕事と同じものと捉えて家の誰かが担当するという考えもいいかなと思います。いやでも本気で職業専業主婦(夫)をやろうと思ったら、1日8時間労働には収まらないんですよ。
4、私の友達は、1週間ごとに夫婦で家事をローテーションしているらしい。今週は、夫側が掃除と洗濯で、妻側が料理と片付けとか。もちろん、「名も無き家事」とか突発的な家事もあるから、完璧に同じにはなってないのかもしれないけど、この仕組みだとある程度公平性は保てるのでは…?残業があったり、体調が悪いときとかもあって、そういう時は割り当てができないこともあるのかも知れないけど、そういう風に工夫して負担を分散させようという気持ちが夫婦ともに素敵だな、と思いました。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/205af8af7cb5be92b84def9a09bc5596d14aea21,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]