松山市は、全市民対象に3000円で6000円分の買い物ができるプレミアム商品券を発行することを発表しました。これは国の重点支援地方交付金を使った物価高騰対策で、政府が推奨する「おこめ券」の配布は見送られました。商品券は市内居住者1人1セット購入可能で、スーパーやドラッグストアなど多くの店舗で利用できます。事業費18億7150万円は交付金で賄われ、来年4月の利用開始を目指して準備が進められています。
これまでに商品券は6回発行され、約30億円の経済効果があったと見込まれています。野志克仁市長は、商品券が市民の多様なニーズに対応し、物価高の負担を軽減できるとしています。

商品券の発行は、一見、松山市の迅速な物価高騰対策に思えますが、見過ごせない問題点もあります。まず、おこめ券の配布を見送った点は、地域の食料自給や農業支援を軽視しているようにも受け取れます。この判断は短期的な経済効果を優先し、市民の長期的な食料安全保障を脅かすものとなりかねません。また、こうした商品券の発行は、消費を促進する一方で、根本的な物価上昇の問題を解決するものではありません。具体的な改善策として、まず第一に、地域農業を支援するための補助金やプログラムを拡充することが重要です。第二に、消費者が持続可能な商品を選ぶインセンティブを提供し、環境に配慮した消費を促す必要があります。
最後に、商品券の使用方法を限定するのではなく、地域経済全体を活性化するための包括的な施策が求められます。この政策が一時的な救済措置に留まらず、長期的な地域経済の持続可能性を確保するものであってほしいと強く願います。
ネットからのコメント
1、プレミアム付き商品券も問題がないとも言えないが、おこめ券よりは100倍良いです。不評で愚策の代名詞のようなおこめ券をもし採用する自治体があれば、間違いなく批判の的になると思います。
2、独身一人暮らしなので米騒動前は自炊で月5kg消費が今や月1㎏前後。火金の週2回の買い物の日に弁当と軽食をローテーションに加えてコメの消費を抑えているけどトータルすると赤字かな、コメが高騰しすぎた。今年の5月と10月に買ったコメが未だある。流石に残り500gくらいなので先週の金曜日に新米のコシヒカリ2㎏を2300円程で買って来た。流石に新米は旨い。10月に買ったコシヒカリは6年度産のコシヒカリ。新米は高くて手が出なった。6年度産は7年度産の魚沼産より2ランク程味が落ちる。もう米の自炊の量は戻らないよ、高いし政府のコメ政策には辟易。
3、この券を印刷して配るのに経費が幾ら掛かるのかって事だろう業者選定に癒着や贈収賄の可能性もある減税が出来ないなら水道代割引などが一番経費が掛からないのかな
4、価格帯の設定面はいいと思います。10000円払って13000円分とする案を発表した地域もありますが、そもそも10000円の出費を前提とすると、それに対応できない世帯が恩恵を受けませんから。他方で、購入した人しか恩恵を受けないという問題点と、券の作成や配布、それに付帯する作業の経費がかかるという問題点がのこったままです。やはり、水道基本料の無償化など、全員に恩恵が行き届き、かつ手間賃がかからない方法が、税金を最大に活用しているのではないかとおもいます。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/7d12ff82255b1f21a8e219f9ac42dd62457f37da,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]