プロボクシングの世界5階級制覇王者であるテレンス・クロフォード（38歳、アメリカ）が、自身のSNSで現役引退を発表しました。彼は「もう何も証明する必要がない」と述べ、YouTubeでも「このスポーツに全てをささげた」との感謝の言葉を表しました。プロ通算成績は42戦全勝、31KOという圧倒的な実績を誇っています。彼は9月、ラスベガスでスーパーミドル級4団体統一王者のサウル・”カネロ”・アルバレスを3-0の判定で下し、5階級制覇と3階級での4団体統一を達成しました。

しかし、WBCは直近2試合のタイトル認定料未払いを理由に彼のスーパーミドル級王座を剥奪。これに対し、クロフォードはインスタライブで激しく批判を展開しました。

このニュースは、スポーツ界の制度の欠陥や権威主義が浮き彫りになった事象として批判が必要なケースと捉えることができます。

クロフォードの引退騒動は、ボクシング界の権威と選手との不健全な関係を露呈しました。彼の実績は輝かしい一方、WBCによる王座剥奪は、制度側の曖昧さを浮かび上がらせています。選手の努力を軽んじる動きは、ファンと業界全体に不信感を与えかねません。まず、透明性のあるルール設定が必要です。選手と団体間のコミュニケーションプロセスを改善し、誤解を避けるための情報共有を徹底しましょう。さらに、選手の権利を守るための第三者機関による監査制度を導入することも重要です。

最後に、各団体間の相互理解と協力体制を築くことで、選手の努力が正当に評価される環境を実現する必要があります。クロフォードのような偉大な選手の持つ誇りや努力が不必要に傷つけられることのない、健全なスポーツ界を目指しましょう。

ネットからのコメント

1、個人的にはメイウェザーを超えたと思っている。メイウェザーはディフェンシブボクシングに秀でていたがクロフォードはアウトボクシングもインファイトも超一流。実際に42勝のうちKO勝ちは31回。そして階級が上のタフな相手にも臆することなく挑み圧倒する技術と精神。どこをとっても歴代pfpランキングでトップ5には入ると確信している。

2、42戦無敗の内容が素晴らしい。被弾を恐れるあまり腰が引けて、ほとんど打ち合わないメイウェザーの50戦無敗とは全然違う。クロフォードのようにKO勝ちが多く、最後はカネロにまで勝ってしまうような選手のほうが価値は高い。

3、人間とは思えないほど強かった。スイッチヒッターでインファイト、アウトボクシング、試合中に戦い方を自在に変えれる選手だった。

だから巨大な黒蜘蛛がリングにいるのかと錯覚するくらいだった。獰猛な捕食者に見えた。でもリングサイドにいる母親(テレンス少年をベルトでしばいてた)を中心とした家族達の方が、もっと強そうだったのも衝撃的だった。

4、歴史的な名ボクサーになりましたね。もう少し試合を見たかったが仕方がない。やりきったということでしょう。全盛期のメイウェザーとやったらどうなっていたのだろうと思うけど。それにしてもWBCはメキシコ贔屓が酷くて商業主義のかたまり。かつての威厳はもうない。WBOとIBFがまともかな。