佐伯正俊さん（仮名/75歳）は大学職員を退職し、妻と東京の団地で生活しています。彼の年金収入は月20万円で、貯蓄は1,000万円に届かない状況です。春の日に、息子の健一さん（仮名/48歳）が中学入学祝いとして100万円を求めてきましたが、正俊さんはこれを断ります。健一さんは「ケチ」と非難し、親子関係は悪化。正俊さんは「もう顔を見せるな」と絶縁を言い渡し、後に息子は謝罪します。

このような金銭トラブルは、物価高騰と教育費の増加が背景にあり、親世代が資金源とみなされることが増えています。

この問題は、社会の変動によって親子間の金銭感覚が歪んでいることに起因しています。まず、親世代は自身の経済状況を子どもへ透明に示す必要があります。数値化された情報を共有することで、無理な要求の抑制が可能です。また、援助の範囲を明確に定め先に宣言することで、衝突は避けられます。さらに、資金援助の限界を理解し老後資金を最優先する姿勢を持つことが重要です。親自身が経済的に困窮すれば最終的にその負担が子世代に反映され、家族全体の福祉が揺らぎます。この件を通じて、家族間の金銭トラブルが親子関係に負の影響を与えている現状を見て取ることができ、責任ある経済的対話が求められます。家族の絆は、金銭の前にあるべき心の繋がりによって本来の強さを発揮するのです。

ネットからのコメント

1、孫の入学祝に200万円をポンと出したと言いますが、世の中には色んな人がいるという事、ただそれだけの事です。世間の相場は3万円程度のようですが、それも人それぞれで良いと思います。老後資金の「見える化」は必要ですが、それは夫婦間の問題ではないでしょうか。子供にまで「見える化」して詳しく教える必要はないと思います。ただ、大まかな資産状況と家計の状況は伝えていた方が良いでしょうね。借金の有無と、介護が必要になった時、自力でお金を負担できるのか不足するのか。不足した場合は子供に援助を頼むのか。この程度は子供と共有していた方が良いと思います。

2、息子よ、自分の子供は自分でなんとかせい。親の援助ありきの考えが恥ずかしすぎ。仕事でも尻ぬぐいは上司にお願いしてるの？そんな考えしてると、仕事も同じ考えなるから、結局昇格昇給せーへんから、収入足りひんのちゃう。周りを見たら、自分より恵まれてるところも多いかもしれんけど、もっと大変な家（親から援助もないけど、介護あるとか！仕送りせなあかんとか。）もあるし、大人になったら（しかも結婚して家庭もあるのに）、リタイアしてる親に頼るとか恥ずかしすぎや。

そんなに援助がほしいなら、実家太い嫁と結婚したらよかってん。

3、こういうパターンばかりではないです。うちは息子夫婦に無理のない程度に援助してきました。出産祝いから、幼稚園受験や小学校受験をするというので合格お祝い金や受験塾の送り迎えなど、できる範囲でやってきました。ところが息子の妻であるお嫁さんの実家が一切何もしないうちだったので、お嫁さんが拗ねてしまったのか、あてつけのようで気分が悪かったと言われてしまいました。お嫁さんの実家が一切のお祝いをしていなかったのは全く知らなかったので、それからはうちも何もしていません。息子は板挟みで可哀想な気もしますが、孫に何かしてもお嫁さんはもちろん、孫からも電話もないので何もしてあげないことに後ろめたさはありません。

4、正直、中学入学で100万のお祝い金はあり得ないですね。制服、教科書等で20万～30万位じゃないですかね？今までの親子関係や奥さんや孫との関りも関係してくると思いますが、ケチって発言出る時点で駄目かなって思う。何にどういうふうに居るのか？の説明も必要かと思いますね。

現状を良く話される事も大事ですね、老後に面倒みてくれるんでしょうかね？これから、両親も何かとお金が必要になります、きっと、両親が健康で生活してくれてる事が、子供は何よりの幸せと感じますよ？