ロシアが公表した財政見通しでは、2042年まで毎年赤字が続くと予測されており、債務が6倍に増加して政府が安全と見なす水準を超える見通しです。現在の債務は38兆5000億ルーブル(GDP比17.7%)ですが、42年には238兆5000億ルーブル(GDP比32%)に達するとされます。財務省は債務がGDP比20%未満であれば安全としていますが、新たな予測は巨額の軍事費や西側諸国の制裁、商品輸出市場の縮小の影響により、長年の予算不足に備えている状況を示しています。
石油・ガス収入もGDP比約4%から1.3─1.9%に落ち込む見込みで、ルーブルも現在の1ドル=79.52ルーブルから133ルーブルに下落する予測です。

この状況は、ロシア経済の深刻な構造問題を浮き彫りにしています。一国の経済が長期間にわたり赤字を続け、高い債務水準に陥ることは異常です。軍事費の膨張、西側諸国からの厳しい経済制裁、主要な商品輸出市場の縮小が、ロシアの財政を逼迫させています。制度の欠陥は明らかで、まずは軍事支出の見直しを図り、対話を通じた国際関係改善を目指すべきです。次に、石油・ガス依存からの脱却をし、多様な産業を育成する必要があります。そして公共投資を通じて経済の活性化を促進し、国内市場を拡充するための方策が求められます。経済の健全化なしには国民の暮らしも安定せず、未来を担う世代への大きな負担となるでしょう。
国益と国民の幸福を最優先に考慮する必要があります。
ネットからのコメント
1、領土を力を持って強引に奪うような行為をしたら、結局は得られた領土以上の損失が出ることを証明している。それはロシアのような強国でも同様。中国が台湾に武力行使したときに、同じように国際強調して経済制裁を加えられれば大きなダメージを与えられる。一方でロシアと中国がタッグを組むと、東西冷戦の再来が懸念されるのもまた事実かと。
2、戦争している時は、戦時経済で割と経済状況が安定はするのでしょうが、戦争終わると、一気に問題点が顕在化する事になりますので、ロシアにしてもウクライナにしても大変だろうとは思います。ただ、ウクライナには西側諸国から支援はあるでしょうけど、ロシアには無いでしょうね。中国は気前良くお金くれるようなお人好しでは無いので、その見返りを求められるでしょうし。そもそも、中国自体ロシアを支えるような力無くなっているのではないですかね。だから、プーチンは、戦争の辞め方も相当難しいだろうなと思いますね。下手したら国内で反政府暴動が起きる可能性だってあるでしょうから。
3、軍事費を最優先に膨張させた結果、国家財政が長期的に破綻へ向かう――数字は極めて正直です。2042年まで赤字が続き、政府自身が「安全」としてきた水準を超えて債務が膨らむ見通しは、もはや一時的な不調ではありません。制裁や輸出市場縮小を「外圧」と強調してきましたが、根本原因は戦争を選び続けている政策判断にあります。石油・ガス収入に依存した体質が通用しなくなり、通貨価値の下落まで織り込まれている現実は重い。国民生活が圧迫される中でも軍事優先を改めない姿勢は、国家としての持続可能性を自ら削っているように見えます。強さを誇示する一方で、足元の財政が静かに崩れていく――それが今のロシアの実像でしょう。
4、ウクライナ東部を焦土にして何もない空き地を手に入れるために数十年か下手したら半世紀続くような不況を受け入れるって失政としか思えない。しかも状況は一日に数百メートル進んでるような、分かりやすいイメージだと第一次大戦時の塹壕戦のようなものになってる。英仏なんかは一次大戦後に生産人口が激減したため、戦勝国でありながらも経済的負担や復興の遅れ、政治の不安定さから不況に苦しんだという歴史もある。
外国からの支援も無いロシアは当時の欧州の比じゃないくらい酷い状況に落ち込むと予想できる。戦争をなめて始めるとこうなる
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/4887940b7b1d44c40023d4292e259129d2fdb9d1,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]