この事件は東京地裁で2023年10月に判決が下されたセクハラ訴訟に関するもので、運送会社に勤めていた40代女性が年上の元同僚から受けたセクハラに対して約500万円の賠償を求めました。事の発端は、2021年に女性が男性から「ちゃん」付けで呼ばれていたことへの不快感から始まり、自宅住所を聞かれた後、感謝の電報が送られるという行為でした。

これに加えて、職場での「かわいい」「体形良いよね」といった発言や行為がセクハラとして認められ、女性の訴えが認められました。裁判所はちゃん付け呼びをセクハラと認定し、慰謝料20万円を支払う判決を下しました。

この事件では、職場におけるセクシャルハラスメントがどのように現代社会で理解されるべきかが問われています。親しい呼び方や軽いからかいの言葉がハラスメントとして認定される背景には、本人の意図や文化的慣習ではなく、受け手の感じる不快感を基準とする必要性があります。法律や社会のガイドラインは、職場での円滑なコミュニケーションを重視する過程で、個人の快適さと心理的安全を最優先に考えるべきとの立場を取っています。これを踏まえ、企業はセクハラ防止のために明確なポリシーを制定し、社員の教育をより徹底することで職場環境を改善する必要があります。

相手を尊重するコミュニケーションが、信頼と安全な職場の基礎を築くのです。

ネットからのコメント

1、それを言ってくる相手、してくる相手によってもハラスメントになるならないがあるんですよね。ただ、なんでもかんでも〇〇ハラですっていう社会になるとどうなのかなと思います。例えば、今の若い人って怒られることに慣れていなかったり嫌なことはしなくてもいい生き方をしているせいで、いろいろな面で耐性が弱い。社会で生きていくってことは、程度の差はあれいろいろ我慢したりうまく対応してかわすことも必要。

2、アラフィフですが、もう何をハラスメントと言われるかわからないなと感じることだらけなので、特に若い世代の女性社員とはできるだけかかわらない、仕事以外のことは基本的に話さないことにしました。若手の男性社員についても昔のような距離感で付き合うのはやめています。おかげさま？で忘年会も新年会もありませんし、新人歓迎の飲み会もなくなりました。これで若い子達はコミュニケーションをとっていけるのか、学んでいけるのか心配ではありますが、私が思っててもどうにもならないですね。

3、ハラスメントって、どこまで広がっても終わりが見えないですねかわす力も回避する方法も学ばずに、ハラスメント認定をこのまま続ければ、人間関係は築きにくくなりますし、AIのように感情を切り分けてロボットのように働くしかならなくなります。

気持ち悪い発言をされたら、ハッキリと、次言ったらセクハラですよー！とか不快なのでそれはNGです！くらいしても尚しつこいのであれば、間違いなくセクハラですが会話すら億劫になると無愛想になり、今度はモラハラやパワハラになるのが今の社会ですね

4、ちゃん付で嫌がる人も、何とも思わない人もいるから難しい問題ですよね。私の職場でも、昔は当たり前のようにちゃん付けで呼んでいて、それでいて雰囲気の良い職場でした。ただ、ある年の新入社員が気持ち悪いと騒ぎ出してから、社内ではちゃん付で呼ぶ人はいなくなりました。それから何となく社内の空気が重く感じます。仕事終わりに軽く飲みに行くことも減りました。