おせち料理は、長寿や家内安全を願う縁起物として、正月に欠かせないとされてきました。しかし、その作成は女性にとって負担となっているのが現実です。九州の新木琴葉さん（仮名）は、毎年義務感でおせちを作っていたが、家族が食べ残しても怒りはなく、罪悪感で続けていました。しかし、息子が巣立ち、離婚して一人暮らしになったことで、おせち作りを「卒業」。

彼女は「昔からの当たり前」との葛藤を克服し、自分の価値に影響はないと感じています。おせち料理を食べる人は年々減少しており、価値観の変化と共に選択肢が増えています。

おせち料理に関する問題は、単なる個人の負担にとどまらず、日本社会に根強く存在する性別役割の固定観念を反映しています。おせち作りが義務化される背景には、依然として料理や家事を女性に任せる文化があることが見て取れます。社会制度や文化的背景が変わらない以上、この問題は解決されません。解決策としては、1つ目に家庭内での役割の再評価と共有を進めること。2つ目に、おせち料理の負担を減らすための共同購入や共有文化の促進。3つ目に、個人の価値観を重視し、伝統よりも現代のライフスタイルに合った選択を尊重することが挙げられます。この問題を放置すれば、古い価値観に縛られ続けるだけです。

新しい時代には、新しい選択肢が必要なのです。それを受け入れることこそ、真の進歩と言えるでしょう。

ネットからのコメント

1、20代の子どもたちが喜んで食べてくれるので今年もおせちの準備します。手作りおせちっていうけど、買ってきたものを切って詰めるものが意外と多いですね。人気があるものないものわかってくるので省いたりして、何年かかかって我が家の定番ができました。煮物はいつもより多めに作るのが大変だけど手順は普段の料理とかわらないし、黒豆とか田作りとかきんとんは買ったり作ったり。手作りの最大のメリットは砂糖の量を控えたり、味を好みに調整できることでしょうか。義務で作るならやめればと思います。自分がやらないからといって、手作りおせちを暇人のすることと全否定されるのは気分が悪いです。

2、かれこれ20年、年末年始はパートなので親戚達には不在だと言って来ないようにしてもらってます。作ったおせち料理の味が濃いだの甘いだの、温かいおつまみが食べたいだの朝から酒を飲み、毎年同じつまらない話を聞かされ、お年玉も準備して、本家は本当にキツい。

正月は温泉でも行ってのんびりしたい。

3、来年の正月用のお節料理頼まなかったです。なんとなく。高いし。私は作ったことがないのでいつも買うんです。頼まなかったら、今度は三ヶ日の献立を考えるのがけっこう難儀でした。で、たぶん夜に鍋をして残りを次の日食べて。又夜に違う鍋してって感じになる予定。せり鍋と、すき焼きと、鶏の水炊きととか。冷凍庫も冷蔵庫もパンパンになる予定。それなら2日間はおせちと何か、3日はカレーが楽だし安かったし、楽だった気がします。昔の人はよく考えてるのよ、多分。

4、おせちの手作りで問題なのはどうしてもたくさんできてしまうこと。黒豆を煮たらとても上手に煮られたけど鍋いっぱいの黒豆を食べるのに苦労した。でもいつもと違うお正月らしい料理は家族にとても喜ばれるので人気のある物は作る。そして料理の残りと互いのお土産を分けっこして手を振って帰っていく子ども孫を見送る。それが我が家の正月。みんなが喜んでくれるのが嬉しい、充実した年始の日々。