この会談は2020年12月18日にワシントンで行われ、トランプ大統領がウクライナのゼレンスキー大統領との会談で、米国がウクライナの安全保証を提供し欧州を支援する方針を表明しました。安全保証について「全て」を支援すると述べ、ロシアもこの保証の提供を容認したと発言。停戦を必須条件とせず交渉を進める姿勢を示し、プーチン大統領とゼレンスキー大統領との3者会談を提案しました。

しかし、即時停戦を求めるゼレンスキー大統領やフランス・ドイツの首脳らは停戦なしの会合に反対。トランプ氏は協議が進めば、ウクライナの囚人が釈放される可能性があると述べました。

この会談における国家の対応は優しさや無関心が際立っています。特にトランプ氏がプーチン氏の立場に歩調を合わせ、停戦なしで交渉可能とする点は、ウクライナや欧州の首脳から見れば理解し難いものです。この姿勢は、安全の保証という言葉に対する理解を問います。まず、国際的な協力の欠陥が露呈しています。これを改善するには、1.即時停戦を交渉の前提条件とする、2.欧州諸国と米国が一致団結しロシアに圧力をかける、3.交渉の過程を透明化し国際的監視を強化するなどの対策が考えられます。このようにしてこそ、安全保証という言葉が真に価値あるものとなるでしょう。

問題の本質は、平和と安定のための行動が合意されず、結果的にウクライナを含む多くの人々の安全が脅かされています。

ネットからのコメント

1、トランプ大統領の発言を見ていると、「平和の仲介者」としての評価を狙っていることが透けて見えますね。特にノーベル平和賞への執着があるのは有名な話ですから、受賞に近づくと判断した瞬間に態度を急変させる可能性は十分あるでしょう。結局、彼にとってウクライナは世界秩序のためではなく、自身の実績作りの材料に過ぎないのではと疑ってしまいます。そう考えると、表向きの保証発言と実際の行動との乖離に一層注意が必要だと思います。

2、ウクライナが核兵器をロシアに移譲して、ブタペスト合意を遵守したが、ロシアは武力侵攻し米国はロシアの肩を持つ現状、新たな条約でいったいウクライナの何を守ると言うのでしょうか。もうNATO加盟以外には、ウクライナに真の平和をもたらすことはないと思います。またロシアへの新たな制裁も、トランプ大統領は消してしまった今、米国以外だけでも次の制裁を発動し、ロシアへの圧力と武力の削ぎ落としを図るべきです。

3、他の記事でもコメントしたが、米ロ双方ともウクライナのNATO加盟は認めないとしている。となるとポイントとなるのは和平協定取決め後にイギリス、フランスを中心とした平和維持軍がウクライナに駐留できるか？になると思う。仮に文書で取決めをしたとしてもプーチンは難癖をつけて取決めなど破棄してウクライナの完全領土化を狙ってくるはず。これを物理的に阻止するには平和維持軍の駐留しかない。

4、トランプ大統領は自分がノーベル賞を受賞出来れば？の腹にしか見えない。そもそもロシア寄りに事を進めようとしているのは周知の通りだし。ただウクライナを置き去りにした話だけは無しにしてもらいたい。又この人との口約束は危険だから間にヨーロッパの国々を入れた上で話をして言った、言わないが無いようにしてもらわないと危ない。いずれにしても戦争なくウクライナ本意に平和事が進んで欲しい。