高市首相による台湾有事を念頭に置いた発言を巡り、中国の傅聡国連大使が国連安保理で日本を強く批判しました。彼は発言を「時代に逆行する許しがたい」と非難し、台湾を中国領と主張したうえで発言の撤回を要求しました。これに対し、日本の山﨑国連大使は「根拠のない発言で遺憾」と反論し、中国の主張を「不適切で無関係」と指摘。さらに、「日本の80年間の行動を理解してほしい」と冷静な対話を訴えました。
しかし、中国がグテーレス国連事務総長宛に書簡を送るなど、日本への批判をエスカレートさせ、両国間の外交的緊迫感が浮き彫りとなっています。

このやり取りが示唆するのは、国際平和を目的とするはずの場が、むしろ対立の舞台となっている異常性です。中国の反応が過剰で、議題の本質を逸脱する形となっている現状は、国際社会の健全な対話環境を損なっています。
問題の本質は、安保理が各国の政治的意図の発露の場になっている制度の欠陥、及び特定国家の一方的な主張が議論の余地を奪う状況にあります。国際関係が多国間で冷静な調整を要する時代において、一国の強硬姿勢は全体の調和を損ない得る深刻な課題です。
解決策としては、まず安保理議題の厳密な管理と透明性の向上、また特定国家による発言権の乱用を制限する仕組みの整備が必要です。
さらに、台中問題を巡る国際的な共通認識を構築する場を別途設定することで、議論の場を分離すべきです。そして、各加盟国が偏らず冷静かつ事実に基づいた議論を行える基準を確立しなければなりません。
私たちが目指すべきは、力の誇示が優先される場ではなく、建設的な対話が平和の礎を築く国際社会です。時代錯誤の争いから脱却し、全体の利益に寄与する議論に戻るべきではないでしょうか。
ネットからのコメント
1、「中国と台湾が万が一、緊張状態になったときに、すぐ近くの日本の領土・領空・領海が無傷である保証は無い。なので存立危機事態を考えるのは当然である。」これだけの説明で十分だと思いますけどね。ウクライナ戦争でもロシアはポーランドの領空を脅かしていて、ポーランドは警戒態勢を敷いています。一つの中国というけど、中華人民共和国と台湾は体制が違う。それに対して強硬な姿勢を示すことこそ、時代に逆行することだと思いますけどね。
2、過去80年を振り返って確かに良かったですよね。平和的で。すごく誇りに思えてます。声が大きい方が勝つ時代は嫌です。
過去80年を100年200年と続けられる日本であって欲しいと心から望んで居ます。
3、>山﨑国連大使は「加盟国には日本が過去80年間にわたりどのような行動を取ってきたのか真実を見極めてほしい」と各国に理解を求め、まさにこの通りで日本は冷静かつ厳粛に正しい情報を国際社会に向けて発信していってほしい
4、中国の国連における日本批判は世界に向けた情報戦の一環。中国自身無理筋な話とは思ってはいても繰り返し繰り返し主張することで国際社会を丸め込もうとの魂胆であろう。また、世界においては先進国を除けば中国と日本の関係等、全く認識しない国もあろう。その様な国は間違った情報でも繰り返し聞かされることによって、それが本当のことと誤認する恐れも十分にあり得る。日本も情報戦に負けないようしっかりとした根拠を示して国際社会から支持を得られるような発信をして行く事が必要でろう。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/0a86a3b2ce65955c3aa43694f14fc0725e18ea85,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]