札幌市内のラーメン店「銀波露」手稲店は、テレビ局の撮影中止により大量の食材が余ってしまったため、2025年12月14日にSNS上で来客を呼びかけ。揚げた豚バラ肉「ぱいくぅ」を用いたデカ盛りラーメンの撮影準備として、2~8キロのラーメン注文を見込んで8キロの材料を用意も連絡なしで営業終了。同店の投稿は9万件以上の「いいね」を獲得し、翌日多くの客が訪れて材料を使い切り、フードロスを回避。
店は一時閉店しつつも感謝を示し、再開した。この事態に対する店長の心情は複雑であるが、テレビ局を責めるつもりはないと述べている。

今回の出来事は、一見すると微笑ましい結果に終わったものの、その背後には非常に深刻な問題が潜んでいます。食材の大量廃棄を招く可能性があったこの事態は、テレビ局の無計画なスケジュール管理とコミュニケーション不足が招いたものです。「捨てるのは嫌」という店の気持ちは非常に共感できるものですが、関係機関と飲食店の連携が欠如していたことを浮き彫りにしています。まず、撮影キャンセルの際は即座に連絡を行う仕組みを構築すべきです。また、イベントに利用する食材量の調整や契約書による責任明確化も重要です。さらに、緊急時の食材の活用を地域のコミュニティと協力し、食材の無駄を最大限減少させる方策も考えられます。
この出来事から学び、無駄を避ける努力を続けることが、持続可能な食文化を支える基盤となるでしょう。
ネットからのコメント
1、食品ロス、飲食店やスーパーのバックヤードでの勤務の方は、いろいろ思うことがあるのでは。売れ残りを社員やアルバイトが持ち帰ることを禁じ、まだ食べられるのに廃棄にしている話をよく聞く。こちらの店主の気持ちはよくわかります。たとえテレビ局が賠償してくれたとしても、そういう問題じゃない。食べ物を棄てるということは、心が痛むことだ。
2、昔、バイト先の飲食店でテレビドラマの撮影が入ったことがあった。冷蔵庫のブーンという音が邪魔なので全て止めてくれと撮影時に要求されされ、食材がダメになるから…と断ろうとしたが半ば強引に押し切られ、当然一部の食材はロスになった。他にもテーブルや調度品の配置など、撮影側の意にそぐわない物は色々注文をつけられ、外したり変えさせられた。撮影後に元に戻すのはもちろん我々。その日は丸一日休業しての撮影だったが、補償は撮影していた時間分の売上のみ。しかも暇で売上少ない日の。彼らは場所を貸した店の都合など、微塵も考えていないよ。
3、むかし飲食店でバイトしていたのだけど、それなりに人気店でテレビや雑誌から取材の申し込みもありました。でも、店主が全部断っていました。一時的にお客さんが増えたとしても常連のお客さんが入れないのは困る。うちにとってありがたいのは毎日通い詰めてそのうち来なくなるお客さんよりも、週1日ペースで10年20年と通ってくれる人だから宣伝はいらないと。そう言ってミシュランすら断ろうとしていたから、それは記念になるからお受けしたら‥と口を挟みました。メディアに媚びずに、前金を払いに来てくれたら用意してやると言うくらいでいいと思いますよ。
4、この手のニュース時々見ますけど、こういうのはネット文化の良いところだなと感じますね。とは言えテレビ局なのか制作会社なのかわからないけど、結果オーライじゃなくてお詫びぐらいはした方が良いと思う。それすら無いならしっかり名前晒して良いと思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/368bfef96f4c27780442edbd11a6ee0933329022,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]