2023年12月上旬、フランスのエマニュエル・マクロン大統領が中国を訪問し、習近平国家主席の案内で四川省成都市を訪れました。ここで見られたのは慣例を超えた「ノーネクタイ外交」でした。古代の都江堰灌漑システムや卓球の親善試合、ジャイアントパンダとの交流を通じ、中国は柔軟かつ親密な文化外交を展開。これは、硬直する国際環境の中で、貿易や安全保障における柔らかな戦略を象徴します。
両国間の文化的・政治的協力を深める具体的な成果として、2027年までにフランスへ新たに2頭のパンダを送る契約も結ばれました。

この訪問は、国際政治における新たな地平を切り開く可能性を秘めています。まず、外交がただ形式的なものでなく、個人的で文化的な要素を通じて両国首脳の距離を縮めることができるという点で意味深いといえます。しかし批判的に見れば、卓球やパンダが、EUが抱える中国政府への懸念やウクライナ戦争に対する姿勢を解決する直接の手段とはならないかもしれません。しかし、こうした文化的側面を無視することは、中国のソフトパワー戦略を見誤るリスクを含んでいます。中国がなぜこのようなアプローチを選ぶのか、それは「友好的な雰囲気」を作り出すことで重要な政治課題を前進させようとする明確な意図があるからです。
この訪問を通じて、形式ではなく実質を伴った新しい外交の形が模索されています。これにより、文化と政治がどう結びつき、地政学的挑戦に対して創造的な解決策を見出せるのかを、今後の国際関係が試されていると言えるでしょう。
ネットからのコメント
1、パンダにかけるお金で熊 鹿 イノシシ キョンの対策した方が良いのでは命かけた熊駆除されてる方々の日当が数千円ってあり得ないですよねパンダ飼育費用より熊対策専門職員の教育が先だと思う
2、パンダ外交なんて意味がない結果がこれ。無駄金を使ったと思わないのか?そんなことより、害獣被害や人間の勝手で不幸になってる動物を救うことの方がよっぽど意味がある。動物福祉の後進国である日本にとって良い転換期だと思います。
3、パンダ好きな方には気の毒な話しだが、実際にはパンダ外交という名の他国(日本)を揺さぶる為の政治のカードとして使われている。日本におけるパンダの経済効果は大きなものだが、相手が政治的に使ってくるのであればこちらもそろそろパンダ脱却をするべき。動物園はパンダ目当ての客が減って苦しいと思うが今は辛抱の時だと思う。
4、欧州では、反中国が広がっていて、フランスはマクロン大統領の親中政策が嫌われている。別にフランスの真似をする必要も無いし、正しい事を正しいと言えない世界に居る代わりにパンダが居ても嬉しくもない。平和の象徴なら良いが、隷属の代わりにパンダが居る世界には住みたくない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/3a347900b5deedc6acfae48d1d50499cbeaed9c6,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]