この事件では、大手スーパーマーケット「ロピア」が納入業者に対し、無償で従業員を派遣させていたことが公正取引委員会により問題視されました。ロピアは、2022年9月から2025年6月にかけて店舗の新規開店や改装時に、業者の従業員を無償で商品陳列や補充作業に動員。その結果、約400社に対して計4億3千万円が返還されることに。調査開始時点で、ロピアは全国に121店舗まで急拡大しており、延べ100店舗以上に1万人超が派遣され、業者側はロピアに代わる取引先を探すことが困難でした。

公正取引委員会は違反を認定せず「確約手続き」を適用し、改善計画を承認しました。

この問題の本質は、企業の急速な拡大に伴う不正な経済的取引の圧力です。こうした行為が優越的地位の乱用として認識され、法の枠組みを調整する必要があることは明白です。今後の解決策として、まず各社の取引関係における透明性の向上が求められます。また、第三者による監査を導入し、不適切な取引が発生しないよう監視を強化すべきでしょう。さらに、業者が代替取引先を容易に見つけられる市場環境の構築が重要です。ロピアのような企業が一方的な利益追求に走ることで、健全な経済活動が阻害されることは許されません。公正で自由な市場が維持されるためには、多くの企業が倫理的な活動を行うことが不可欠です。

ネットからのコメント

1、同僚が静岡のなんちゃら園長というホームセンターとの取引が成功したと言って納材の手伝いを頼まれましたが。

蓋を開けると既に納材をした商品を他の棚に移動をさせる為に呼び出されました。高速道路を使って、宿泊費を掛けて現場に着いてみれば社員さんにアゴで使われていた同僚が気の毒でした。どうか公取さんここのホームセンターも取り締まってください。

2、ロピアの何々が美味しかったといった記事が色々目に入るので、たまに買ってみたりするのですが、期待通りだったのはごほうびプリンとミルクゼリー(でしたっけ？ミカンの入ってるやつ)位でしょうか。先日牛タン下のプルコギを紹介している記事に釣られて買ってみたものの、美味しくないと家族全員に不評でした。近所の産直で売ってるプルコギの方が肉は柔らかいし味もずっと美味しかったとの感想。量が多いから美味しくないと残りの処理に困ります。みんな本当に美味しいと思っているのかな？

3、今回はロピアが注目されましたが、ある程度の規模を持つスーパーであれば、同様の取引慣行は広く見られるものだと思います。優越的な地位を利用して、取引先に強気な対応をとる小売業者がいるのも事実です。メーカーと小売は、どちらも消費者に商品を届けるために欠かせないパートナーです。

お互いが敬意を持って、対等な立場で取引に臨むべきだと思います。

4、排除措置命令と課徴金納付命令を出しても、売上の1％を国庫に納付させられるけど、納入業者（被害者）には1円も支払われない。確約計画の認定では、行政処分を免れ、課徴金も納付しないで済むから、公取委としては弱腰に見えるかもしれないけど、納入業者に返金させるという改善計画を出させたという意味では、被害者救済に資するとも言えそうな気がする。