関東学生陸上競技連盟は、箱根駅伝の記念大会を従来の5年に1回から4年に1回に変更し、出場チーム数を26に増やすと発表しました。2028年1月の第104回大会から実施され、この年の予選会には全国の大学が参加可能です。通常大会も参加チームが24に増えますが、シード権は現行の10校のまま維持されます。改革は夏季五輪開催年と合致し、箱根駅伝の理念「箱根駅伝から世界へ」を強調しています。
東京都と神奈川県の知事もこの改革を歓迎し、関係機関との連携を約束しました。

箱根駅伝のこの度の改革は、一見歓迎すべき進化のように見えますが、問題点も無視できません。まず、制度の変更により参加校数が増加することは、従来通りの予選・本戦の厳しさを維持しつつ、各大学に新たな戦略を求めます。しかし、この新体制が次世代の選手たちに与える負担やプレッシャーを考慮することが不可欠です。関東中心から全国規模への拡大に伴う交通、宿泊施設の課題や大会運営の複雑化についても、細心の注意が求められます。
具体的な解決策として、選手やコーチへの精神的サポートのシステムを強化すること、全国大会にふさわしいインフラ整備と資金調達の仕組みを整えること、地域住民との協力体制をより強固にすることが挙げられます。これらの改革が成功し、箱根駅伝が単に「全国から参加できる」といったステータスにとどまらず、真に多様性と質を兼ね備えた大会となることを願ってやみません。
要は、改革そのものが目的ではなく、それによって生まれる新たな機会と挑戦を全ての関係者が享受できる、そんな未来を構築することが求められています。
ネットからのコメント
1、4年に一度でも定期的に全国参加可能はやっと重い門の鍵が開いた!これから門を開けるのはさらに大変だけど、可能性が0で無くなった事は評価すべき。ここから本戦に出る関東以外のチームが現れ、やがてシード権を獲得する状態になれば完全オープンを検討せざるを得ない。未来の学生達に是非頑張って欲しい。
2、関東以外の大学にも門戸を開けって言う人多いけど、これはあくまで関東学連の人達が運営してる地方大会なわけで難しいよなぁ。東京六大学野球見てもわかるように、大学スポーツってのは範囲を限定するからドラマとか歴史を紡げてきた部分が大きいし。それに20キロを高いレベルで走れる選手を少なくとも10人揃えるのって大変なことだから、参加資格を拡げたところで予選通過は現実問題として無理。
3、これは関東学連は思い切った決断を下したね。これなら関東以外の大学は逆算して選手リクルートや指導計画が立てやすくなって、箱根本選に出場できる大学が出てくるかもしれないね。
特に高校駅伝の強い近畿、九州あたりだと、関東まで行かないで地元の大学に留まる有力選手も出て来るかもね。指導者にしても俄然やる気が出て来るだろうし、大学側も有力指導者を招聘するようなところも出て来ると思うよ。ホント、関東学連は凄い決断をしたと思うよ。
4、地方勢は出雲や伊勢で対戦することはあったけど箱根の100回記念はどこも全然歯が立たず箱根常連校とはレベルが違いすぎるって感じだったが。競り合って面白くなるまでレベルが上がってくるまでだいぶかかりそう。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/3561b8e8ef2aa7146daa73b926c6bf3c1490a844,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]