12月18日に高市早苗首相を補佐する官邸幹部がオフレコで核保有を支持する旨の個人的見解を述べたことが報じられました。この発言は非核三原則に反するとして議論を呼び、メディアがオフレコの内容を公開した判断にも注目が集まっています。フリーアナウンサー古舘伊知郎氏は、メディアの掟破りの行為に「あっぱれ」と評価し、核武装の是非についても議論を進める重要性を語りました。

古舘氏は核武装に否定的立場を示しつつ、人間の考えは状況によって変化する可能性があることや、核抑止力への懐疑的な考えを熱弁しました。この件を通じて、日本の安全保障や核問題を巡る議論が広がり、動画には多くの意見が寄せられています。

今回の件は論じられるべき安全保障政策の本質を突き詰めつつ、民主主義社会における情報共有や言論の自由にかかわる重要な問題と言えます。

核保有に関するオフレコ発言という政治的に敏感なテーマがメディアによって公開された背景は、透明性と国民の知る権利を尊重する一方で、その代償として政治家とメディアの信頼が損なわれる結果を招きました。このような状況を鋭く批判する必要があります。

官邸幹部の発言内容は、非核三原則を根底から覆しかねないもので、国際的な反発を受ける可能性があり、日本の平和主義の立場が危ぶまれます。

この背景には、核を持つ強国との現実的な地政学的緊張感があるものの、それを免罪符にして核武装に踏み出す議論を無批判に進めるべきではありません。また、オフレコ前提の発言を暴露したメディア側にも慎重な配慮と責任が求められるべきです。

今後、解決策として以下を提案します。まず、国民が平和外交の重要性を再確認し、非核三原則を根幹として政府に強く働きかけるべきです。第二に、官邸幹部は国家安全保障上の議論において慎重さを徹底し、軽率な発言を控えるべきです。第三に、メディアは政治家との信頼を損なわない形で情報を公開する方法を議論し、透明性とプライバシーのバランスを確保する必要があります。

核武装論は、日本が平和国家としての立場を守るか、武力による抑止を追求するかという根幹的な価値観を問うものです。日本社会はその選択において短期的利益のみを追求すべきではなく、後世に誇れる道を選び取るべきです。そして今こそ、議論をさらに深化させ、未来志向の安全保障戦略を描くタイミングであると言えるでしょう。

ネットからのコメント

1、日本人の中でも、ある一定数で、核兵器保有にするべきだと考えている人はいるだろうが、それを口に出すのが、悪のように批判されるのでは、話す事すら出来ない。

わたしは、戦争をしたくないので、核兵器保有する事で、戦争回避の兵器になるんじゃないかと思っている。いずれ、国民が真剣に考え、どうするべきか答えを出さないといけない時がくるのじゃないかと思う。

2、先が長くない世代の価値観だけで結論を出してしまうのは、これから何十年もこの国で生きる若い世代への責任放棄でもあります。将来の日本を背負う若者にとって重要なのは、理想論ではなくどうすれば戦争を起こさせないか？という現実的な抑止です。現状、日本が単独で核保有に踏み切るハードルは極めて高い。核シェアリングという選択肢を真剣に検討すべき段階に来ています。核共有は好戦的な発想ではなく、使われないための仕組みに関与することで抑止を安定させる現実的手段です。これをタブー視して思考停止する方が、むしろ無責任でしょう。スパイ防止法やインテリジェンス強化は不可欠です。情報を抜かれ、世論を操作される国に抑止力は成立しません。中国や北朝鮮が情報戦を重視する中、日本だけが善意を前提にするのは危険です。平和を祈るだけで守れる時代は終わりました。

次の世代に平和のバトンをどう渡すか？を考え実行する時代です。

3、そもそも核保有の理由は、相手に核を使わせないこと、ロシアのように核兵器があるからと侵略や恫喝させないことで、反対する人たちが言うような核兵器を使用することを前提としていない。逆に核保有に反対する人たちが核抑止の効果についてどのように考えているのかを聞いてみたい。

4、「相手に対抗しようとするから戦争になるのです。相手に何かされても、無抵抗でいなさい。そうすれば争いは起きませんよ」これが左翼系の考え方です。確かに「無抵抗でいれば争いは起きない」は、ある意味正しいのかもしれません。ただ、理不尽に生命・財産を奪われて蹂躙されるのが目に見えていますがね。平和とは降って湧くものではありません。努力して獲得するものです。核保有は大変有効な「平和を獲得する努力」であると思います。