日清紡ホールディングス（HD）は2024年10月24日に、アナログ半導体事業などを営む子会社で希望退職を募集すると発表。対象は「日清紡マイクロデバイス」や国内子会社の45歳以上の正社員、嘱託社員、シニア社員で、募集期間は2026年4月1日から30日まで。この決定は、25年1～9月期にアナログ半導体部門が58億円の赤字を記録し、24年12月期も赤字を計上した背景がある。

通常の退職金に加え特別退職金も支給されるが、製品の需要が不安定で利益を上げにくい状況を示している。

日清紡ホールディングスの希望退職募集は、そのアナログ半導体部門の構造的欠陥が浮き彫りになる件であり、長期的視野での対策が不可欠です。まず、この部門内の市場分析を深め、需要予測に基づいた製品ラインアップの再構築を行うべきです。また、技術革新によって製品の競争力を高める努力が必要です。そして、人材の再活用と支援を行い、退職者が新たなキャリアを築きやすい環境を作ることが、企業の社会的責任として重要です。このような赤字の兆候は、単に経済的問題ではなく、長期間にわたる戦略の不足が原因であり、利益を追求するだけでなく、持続可能な成長を目標に据えるべきです。企業は信頼を回復し、従業員への配慮を欠かさぬことが求められます。

ネットからのコメント

1、日清紡のHPを見てみると、買い叩かれる安い半導体ばかり作っている印象です。何故それを作ろうと思ったという製品群でした。秋葉原で1個1円くらいで買えるような半導体で、100円ショップのラジオに入っているようなやつです。沿革を覗いたら1958年から半導体をやっているようなので、単純に昔から作り続けてきたものが、いよいよ、どう頑張っても採算が取れなくなったということだと推測できました。半導体は設備投資がモノを言う世界です。日清紡の経営者の能力的に適切な投資判断が出来ないのだと思います。東芝は優れた半導体技術を持ちながら、経営陣に投資判断をする能力が無かったのでスパッと売りました。日本の半導体産業は経営者という欠陥を抱えています。これでは技術者が浮かばれません。

2、早期退職を募集する前に経営陣の処遇は？早期退職って募集すると対象でない若い人が会社に見切りを着けて辞める事にもなる。結局の所人員整理して規模を縮小したら利益も減るし一時的な再生方。このやり方で成功例はほとんど無いのでは？

3、賃上げをする会社が人手を確保しておこうとして無理していることがこういうことからもよくわかるどこが景気よくなってんだよ不況だ不況だと言ったって、ずるい真似をしている奴だけが金を稼いでしまう裏返せば、必ずそういう人たちに報いが来てるのも事実

4、政府は賃上げだとか言ってるけど、無理してる会社もあれば、賃上げ出来ない会社もある。どんどん格差がついていく。そして賃上げ出来ない会社は人が離れてやがて倒産していく。普通に考えれば分かるけど、あんな物価高対策じゃ景気は良くならないよ。なんでもかんでも子供対策もいかが？と思う。