事件概要:
2023年11月末、フィンランドのミスコンテストで選ばれた女性が、SNSに「つり目ポーズ」と呼ばれる東アジア人の容姿を揶揄する写真を投稿し、国際的な物議を醸しました。この写真には「中国人と一緒に食事」との説明が添えられ、差別意識のある行動として批判を受けました。ミスの称号は12月11日に剥奪されましたが、フィン党の政治家3人が彼女を擁護する内容を同様の画像や動画で投稿し、騒動がさらに拡大。
結果、批判はフィンランド全体の人権意識や政治的姿勢にまで波及しました。本事件はフィンランドの人権先進国としてのイメージや国際的評価に影響を与えるものとなりました。

コメント:
今回の「つり目ポーズ」騒動は、フィンランドの象徴的人物が差別的と受け取られる行動を取ったことで起きた矛盾に満ちた事態です。差別を禁止する法律が整備され、平等思想が根付いているはずの社会でこうした行動が公然と支持された背景には、右派の政治的な台頭や、過激なポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)への反発があるのでしょう。しかし、ミス代表や政治家が東アジアへの差別的ジェスチャーを行うことは、フィンランドの国際的信用を傷つける重大な問題です。
まず、制度面で差別行為への教育を強化し、人種差別や偏見を防ぐキャンペーンを進めるべきです。
次に、オンラインでの表現について法律を基盤とした取り締まりを強化し、ヘイト行為や差別的発言への罰則を明確にすることが不可欠です。そして、政治家による無責任な発信には公的な監督制度を設け、偏った行動への罰則を導入しなければなりません。
フィンランドが誇る人権尊重の文化は、国内だけでなく国際社会への模範として機能すべきです。その価値基準が損なわれれば、この国の本当の「平等」も危うくなるでしょう。ポリコレ疲れを言い訳に、「差別」を許容する社会に陥ることは絶対に避けるべきです。正義と尊重を掲げる先進国として、フィンランドにはその責務があります。
ネットからのコメント
1、日本の某サッカー選手がスペインで、コーチから「つり目ジェスチャー」を受けた問題もありました。こうした事例を見ると、アジア人に対する偏見や蔑視はフィンランドに限らず、欧州社会には今もなお根強く残っていると感じます。
2、いや、中国とか関係ない。このポーズが東アジア人全体を嘲笑するものという認識は彼らにもあるはずで、世界的にはこれはれっきとした差別なのに、フィンランドの一部の保守派が「子供っぽい悪ふざけ」などと物事を矮小化しようとするから大炎上してるんですよ。
キチンと「差別でした、ごめんなさい」と誰も謝罪していませんよね。
3、そんな深くなくて私がまだ子供だった40年前もアジア系の見た目を揶揄することは老若男女他のヨーロッパ地域でも散々やっていた。バブルの頃も、日本人は買い物猿て言われてホテルでは別室でご飯食べさせられてた。アメリカは人種による違いを揶揄することを厳しく批判するけどヨーロッパはタブーだと思っていないしアジア系ヨーロッパ人もあんまりいないから声を上げる人もいなかったけど中国が国力つけて声を上げるので問題視されるようになったと思う。
4、>世界屈指の高度な人権国家でアジア人差別騒動が起こった。…冒頭の書き出しから、いきなり「世界屈指の高度な人権国家」などとトンチンカンなこと(=時代遅れの感が半端じゃない北欧礼讃)を書いているので、一気に読む気が無くなり「まぁダイヤモンド・オンラインだし、読んでも時間の無駄か…」と思い直し、読むのを止めました。「無駄な記事を読まない」ことって重要ですよね。「クリックすらしない」が理想だけれど、なかなか難しい。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/dfd19645942141a3c0960a5860f72ccdde2b16c8,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]