広島県尾道市消防局が11月27日に救急搬送中のストレッチャー横転事故を公表しました。午後9時半ごろ、交通事故で救急搬送されていた70代男性が病院入口でストレッチャーの旋回中に横転し、大けがを負う事態に。原因は地面の段差と安全確認不足で、通常は3人での対応が原則ですが、事故当時は1人が病院への引き継ぎ作業中で、2人での操作となっていました。
消防局は翌日に再現検証を実施し、再発防止に向けた安全対策を進めています。

この状況は看過できません。救急搬送は生命を預かる重大な任務であり、その最中に発生する事故は安全体制に構造的欠陥が潜む可能性を示唆します。当該事案では段差確認の不足が単なる「不注意」とされましたが、現場における標準操作手順の欠如が問題の核と考えられます。第一に、搬送時の人数規定を厳守するためのシステム整備が急務です。第二に、地面状況や段差の事前確認を徹底し、訓練やチェックリスト化を導入するべきです。そして第三に、事故状況を第三者機関と協力して分析し、客観的視点で原因究明と改良を図ることが必要です。
救急の場には、人命を守る使命感と共に「事故ゼロ」の文化が根付くべきですが、本件は許容できない風穴を開けています。本来信頼されるべき公共の救急機関が加害者となることは、市民の信頼を根底から損なう事態です。
この疲労状態での再発防止策は単なる言葉で終わらせるべきではありません。他の地域でも対応体制を見直し、社会全体で同じ過ちが繰り返されないことを求めます。
ネットからのコメント
1、ストレッチャーに乗せたということは、患者は完全に身を預けている状態。ベルトで縛られ、受け身は取れるわけもなく、1m程の高さから投げ出された形でしょうか。記事によれば、現場は搬送先の病院とあるし、よく搬送する場所であれば当然路面状況などは把握しているはず。ヒューマンエラーは誰しも起こり得ますが、患者を受傷させてしまうという最悪のタイミングで発生してしまいましたね。
2、鎖骨、ギプスで固定できないから体を動かす度に痛みが走る。やった人にしかあの痛みは分からない。一番大変なのは夜寝るときです。座布団を折れた側に敷いておかないと翌日はあまりの痛さに起き上がれないです。自分はバイクで右鎖骨を折ったが、たすき状の固定具が外れるまで6ヶ月、その後の腕が上がるようになるまでのリハビリ3ヶ月の全治9ヶ月でした。
3、救急隊員が患者乗せて砂利道を移動するのに苦労しているシーンは多々見かけるよなぁ・・・舗装されている場所でさえ、そういった事案が発生する可能性はあるのでしょう今後、ストレッチャーのタイヤを大きくするとか改善の余地も有りそうですね。
4、救急の現場はすべて人の手に委ねられているので、ミスをゼロにすることは出来ない。ただし本件は、傷病者の家宅とか事故現場とかではなく、普段から出入りする病院の救急搬送における動線上で発生したもので、結果として患者が受傷したのは大変残念。一刻を争う現場では安全第一とはいかない場合もあるとは思うが、患者としては完全に身を委ねている状況で受け身など取れるはずがないので情報共有を図り、全体の安全向上に努めていただきたいと願う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/9a0daed9a5d885356d8eb728d8cc30d28ffff15a,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]