2024年4月1日から、自転車利用者に「青切符」が導入されることが決定しました。これにより、軽微な違反にも反則金の支払いが求められるようになります。対象は16歳以上で、反則金の例として信号無視や右側通行が各6000円、携帯電話使用等が1万2000円など、違反内容は100種類以上に及びます。制度の趣旨は交通事故削減ですが、現場での線引きの曖昧さや「逃げ得」への懸念が指摘されています。
同時に、自動車側にも自転車追い越し時の徐行義務化が課され、渋滞増加への懸念も。また、イヤホンやスマホ類の使用については各都道府県条例ごとに解釈が分かれるなど課題も多く、利用者の意識変革や制度適用の仕組み改善が求められています。

常識的感覚からすれば、自転車も「交通社会の一員」として安全運転義務を果たすべきであるのは明らかです。しかし、この「青切符」制度導入にはいくつかの問題が浮き彫りになっています。まず、自転車にナンバープレートがないという現状では、違反者が逃げた際に身元を特定するのが極めて困難です。これにより、適用が実効性を伴わず、逆に「逃げ得」を助長する可能性が否めません。また、違反の線引きが曖昧であることも、悪意のない利用者に過剰な負担を強いるリスクを孕んでいます。さらに、自動車側に課される新たな義務は、渋滞の増加や運行効率の低下を招く懸念があります。
この問題を解決するためには、運転者への適切な啓発活動が必要です。具体的には、学校や地域での講習会を増やし、青切符制度や安全運転の重要性を周知させる取り組みが、法律施行前後にかけて強化されるべきです。また、ナンバープレートを義務化する方向で議論を進めることで、違反者の特定を容易にする方策を検討するべきです。そして、新制度の運用プロセスを透明化し、特に解釈が分かれる点について明確な基準を設けることが求められます。
自転車は便利で身近な交通手段ですが、だからこそ利用者の無責任な行動は大きなリスクを伴います。その一方で、制度には公平性や実効性が不可欠です。関係者は、そのバランスを慎重に模索し、より安全な交通社会を築く努力を怠ってはならないのです。
ネットからのコメント
1、本当に厳格に適用できるのか、適用するつもりがあるのか疑問が残る。自転車の違反は大人だけではない。未成年者や子供も違反はそれなりにあります。通学の自転車など、悪質な違反も多いと思う。それに対しても厳格に適用できるのか?飲酒運転についても、取り締まり回避のためにその場だけ押して歩く等誤魔化しようはいくらでもある気がする。
また、そもそも自転車自体にライトが付いていない物も多数見られる。無灯火運転についても灯火装置の設置義務を守らせる事から始めなければいけないだろう。まだ適用前なのに、既に課題は山積みな気がする。
2、なせ逆送するか?と言えば先の交差点を右折するから前もって右側通行している人がほとんど だと思います。要は交差点での二段階右折をするのが面倒くさいから それを避ける目的で右側通行しているのです。道路はみんなが使います。交通ルールを覚えて正しい自転車の乗り方を学びましよう。
3、来年の4月は『周知月間キャンペーン』として、各地中心部で警官が総動員されるはずです。自転車を普段の足がわりに使っていた、特に自動車免許を持たない人は、徒歩移動をお勧めします。社会全体が、自転車に乗る時は道交法を遵守しないとイタイ思いをするという空気感が浸透するまでは、容赦ないと思っていただいてください。一旦、制定された法律は、簡単には改正されません。運の良し悪しは、警察官に依ります。
4、自転車もそうだけど歩行者も車との接触事故の際、横断歩道渡らないと保険が落ちないようにするとか歩行者側にも過失ありにしないと交通事故は減らないと思うし高齢者ドライバーには基本操作が出来ないなら簡単に免許証を与えないようにしないといけないと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/c0f68ba261de3eaba891b7b557340d7883f3d464,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]