「ベイタウン本牧5番街」は、かつて「マイカル本牧」として1989年にオープンした商業施設です。バブル期の巨額投資による開業当初は、1500万人以上の来客数を記録しましたが、1991年のバブル崩壊を機に衰退します。施設へのアクセスの悪さや動線の分断が主な要因です。競合施設の増加も影響し、現在ほとんどのテナントは閉店し、廃墟化しています。

2025年に訪れた際は全ての店舗が閉店予定となり、跡地がマンションなどに再開発される可能性があります。

廃墟化した「ベイタウン本牧5番街」は、多くの商業施設運営の教訓を示しています。バブル期の巨額投資に背を向け、シニカルな理想に基づき施設が計画されたものの、アクセスの悪さや動線の設計ミスといった基本的な要因を無視した結果、盛衰の道を辿りました。この結果の本質には、商業施設が地域の特性を無視して広範な計画を立てた際のリスクがあります。まずは周辺地域へのアクセス改善のためのインフラ整備が不可欠です。地域住民との連携に基づく適切な規模の再開発、競合施設との差別化を図るための独自のテーマの設定も重要です。モールの運営者は、施設の設計段階からアクセスや需要予測を慎重に検討し、地域の特性に即した持続可能な事業展開を心がけるべきでしょう。

プロジェクトが失敗した原因を深く理解し、再び同じ過ちを犯さないようにすることが未来を見据えた賢明な選択です。

ネットからのコメント

1、地方ですが、大型のイオンショッピングモールが苦戦しているらしい。理由はいろいろとあるが、地元の商店街が巻き返して集客の流れが変わった事が理由とか。かつては大型モールが開店して地元商店街が衰退というのがルーティンだったが、それに抗うことに成功した地元の商店街を評価したいと思います。

2、本牧は地下鉄が通らなかったのが商業的失敗の原因ですよ。近隣商店街や、工事期間中の道路渋滞を懸念した人達が反対しましたから。あのマイカル本牧が出来たばかりの頃は、それでも結構車で来る人が多数居ました。土日は駐車場に入るのも大変でした。ただ飽きられてしまいましたね。日増に行く人はスーパーの買い物客の比率が高くなって地元使いの商業施設になって行ったと思います。ただ他の横浜市民にとっては、本牧ってアメリカ居留地のイメージで決してオシャレな所では無い感覚ですし、寧ろ人が群がらない事で神秘性を秘めてた所だから、元に戻ったと言うのが本当のところじゃないかな。

横浜自体が流行りものに群がる人達の街じゃ無かった。海側のほんの一部のエリアの様に、マスコミ交えて作り込まれた所以外は、こんな感じなんですよ。

3、横浜でも不便な地区は沢山ありますが大抵は交通の便だと思う。丘陵地帯が多く坂もネックになる横浜ですが本牧は平坦な土地にも関わらず駅が近くになく車かバスしか交通手段がないのも大きく魅力的な店舗も無く、みなとみらいができたのも追い討ちでしたね。なにかアメリカの小さな寂れている地域みたいな感じと言っては怒られますが少し離れている日赤病院に知り合いが入院した時もバスしかなく見舞いは本当に大変でした。

4、竣工した当初は話題になったモールで関西にまで評判が聞こえてきたし、モールの中のレストランを貸切して開催されたあるアーティストのファンクラブの集いに参加するためにわざわざ出向いたことがある。確かに交通の便が悪かった。でもとてもおしゃれな店も沢山入っててかっこよかった。これが成功したからか兵庫県明石市でもデカいモールを作った。ここまで衰退はしていないけどもイオンになったり、スポーツジムの売却、凝った内装を全て撤去したり紆余曲折があった。