ある日、携帯電話を落とした投稿者の子供が、通りかかった人に拾われて警察に届けられましたが、その拾得者から「携帯価格の1〜2割」の謝礼を求められ困惑しました。また、別の投稿者は、財布を落とし、銀行のキャッシュカードが入っていたため、「口座の金額の10%」を謝礼として求められる可能性を考え最終的には受け取りを放棄しました。法律では「物件の価格」の5〜20%の謝礼を支払う義務がありますが、携帯の故障などの場合は中古価格を基準とします。
警察が謝礼について具体的な助言をするべきではなく、対立した場合は裁判所に判断を求めることが可能です。

この問題は社会の常識や制度理解において深刻な欠陥を示しています。携帯電話や財布のような物品を落としてしまった際、拾得者が法外な謝礼を要求することは、多くの人が無理なく支払える金額とは言えず、不当な負担を強いられる可能性があります。制度的には、「物件の価格」の5〜20%という謝礼のガイドラインがあり、一部の警察がこれを誤解して助言している点が見受けられます。その解決策として、まずは制度の正確な理解と普及が求められます。警察や公共機関は適正な謝礼基準を広く周知し、間違った助言を避けるための教育を強化すべきです。また、個人がトラブルを避けるために、拾得者とのやりとりを記録し、誤った要求には法律相談窓口を利用して適切な対応をすることが重要です。
最終的な法的判断の手段も確保し、社会が個人の不当な損失を防ぐ制度を強化すべきです。市場価値の適正評価と法律の正確な運用が個人の権利を守り、安心して物を返還できる社会を築くための鍵となります。
ネットからのコメント
1、何度か拾得物として届けているけど、謝礼を欲しいと思ったことは一度も無いけど。人助けもそうだけど、見返りを求めてやるものじゃない。僕自身、小さい時にお小遣いを貯めた財布を落として、それを拾ってもらった事があります。親と一緒に謝礼に行ったら『お礼は確かに貰ったよ、ありがとう。これはお小遣いだよ。』と言って、謝礼分のお金とお菓子をもらった思い出があります。大人になり子供が出来て、子育ての過程で積極的に人助けする姿勢を子供達に見せていたので、子供達も大人になり積極的に人を助ける事に抵抗がないようです。子供達の方が語学力があるので、観光で迷っている海外の人を見かけると積極的にサポートしてあげているし。困ってそうな人を見ると『父さん行くよ』と言って、人助けすることも度々です。
2、『拾ったら1割』という考え方は、もとをたどれば明治32年の旧遺失物法に由来していて、それを約20年前に整理し直したのが現行の遺失物法だ。
しかし、今の社会はデータ化が進み、スマホやカードの中に個人情報・資産・生活のすべてが詰まっている。そんな現代に、明治期の発想をそのまま当てはめるのはさすがに無理がある。もしスマホやカードを拾ったとして、「中身の1割を請求できます」という理屈を適用しようとすれば、現実には成立しないし、むしろ危険ですらある。こうした状況を見ると、法律が時代の変化に追いついていないことがよく分かる。そして、その運用をめぐって警察が形式だけを守ろうとする姿勢にも、正直うんざりしてしまう。
3、仕事柄、落し物を警察に届ける事が結構あるのですが、警察署によって対応もまちまちで、酷い時には拾得物の受付完了までに1時間以上待たされる。私も人助け(財布を拾得したとしても見返りは求めないという欄にチェックします)のつもりでやりますけど、時は金なりと考えた時、拾わない選択肢もあるのかもって悪魔の囁きに導かれそうになる時がある。色々な警察署で慣れてますねと言われるけど、書類作成のために拾得者を増やすならば臨機応変に形式にとらわれないやり方もあるだろうっていう個人の考えです。
今まで一度たりとも落とし主へ見返りを求めたことはありませんけど、個人的には警察署に届けたあと対応が違い過ぎることの方が私には時間を返せと。
4、たとえ落し物が現金だったとしても、持ち主が言い出す前に拾った人間の方が謝礼を求めるって、ちょっと厚かましいと感じる。よほど辺鄙な場所で拾って苦労して警察へ届けたとかなら、交通費くらいはもらってもいいかもしれないけど。なお自分は子供の頃に修学旅行先で財布を拾いました。かなり大金が入っていて、後で判明した持ち主は同じく修学旅行中の学生だったとのこと。後日丁寧なお礼の手紙が届き、無事に持ち主に戻ってよかったとこちらも嬉しかったです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/56a731f0e20b89cc75b1b51086a0d12907e96223,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]