事件概要：

40代の高収入夫婦に発生した家計管理の問題がクローズアップされました。都内在住の夫（三浦さん、年収約1,200万円）は、生活費として毎月35万円を妻に渡していましたが、貯金がほぼゼロであるという事実が判明。妻側は夫が全体管理を行っているとの前提で生活しており、夫側も妻が貯蓄していると誤解していた結果、家計の透明性が損なわれていました。

本件を通じて、夫婦間で金銭の実態共有が重要であることが浮き彫りになりました。

コメント：

一見恵まれて見える高収入世帯が抱える課題は、本質的には収入の多寡ではなく、家計管理の不透明性にあります。今回のケースは、互いに家計管理を「相手任せ」にした結果、家計全体の収入・支出構造が把握されず、貯蓄ゼロという状況に陥った典型と言えるでしょう。

この問題の背景には、「高収入だから大丈夫」という過信や意識の甘さが潜んでいます。また、近年のキャッシュレス決済や定額課金（サブスク）の普及も、「出費感」の希薄化を助長し、固定費の無意識な増加へとつながっています。本来、収入に見合った適切な支出管理は、家族全体の安心と将来設計の基礎になるべきものです。

解決への道筋は明確です。

まず双方で家計の「見える化」を進めるべく、月々の支出項目を洗い出し、重複や無駄な固定費を削減する仕組みを構築することが急務です。次に、収支データを共有し、「個人の裁量支出」などを明確に分けた運用ルールを設定します。また、「家計ミーティング」を定期的に実施し、リアルタイムでコントロール可能な仕組みを構築すれば、透明化が進むでしょう。

家庭の経済基盤が不安定では、いくら高収入であっても安心は得られません。安定と計画性を重視し、夫婦共同で家計管理に取り組むことが、真の生活品質を向上させる鍵です。収入の確保から支出の見直しまでを一丸となり、「豊かさとは何か」を再考する時期に来ていると言えるでしょう。

ネットからのコメント

1、専業主婦(夫)は労働の大変さ、お金の有難みが理解できない人が多いと思われる。共働きならばある程度相手に家計管理を任せるのもいいだろうけど、相手が専業主婦(夫)ならば家計管理も自身がした方がいいと思うよ。労働する人ならばもったいない支出に厳しい目で見られるが、労働しない人は面倒くさいを避けたがり高コストに緩慢になりやすいと思う。

2、まあ、使い切ろうと思ったら35万くらい使い切れますよね。奥さんだけでなく、子どもにもお小遣いをあげてるでしょうし。残ってないわけではないでしょうけど、教育費には足りないという意味かなと思います。創作だとしても、私立なら計画的に準備しないと、一般家庭では費用の捻出は難しいですしね。

3、1,200万円から税金・社会保険料(3割)を引くと840万円。12で割ると70万円だからボーナスは無い年俸制のサラリーマンということか。そこから大型引き落としもあるのに半分を妻に渡す。もう少し緻密な設定にした方が良くないですか。

4、妻が専業主婦なら尚更貯金は必要と妻自身が考えるべき。旦那だっていつまでその年収で働けるかこの御時世わかりません。病気や事故で亡くなる可能性もあるし、突然会社が倒産だって可能性がないわけではない。35万渡されて貯金出来る程の金額じゃないと開き直る妻がおかしい。