【事件概要】
2023年10月21日、NHK「日曜討論」において、立憲民主党の岡田克也元外相が、先月の衆議院予算委員会での高市早苗首相の発言を巡り、政府見解との矛盾を指摘し、自民党の小野寺五典氏と激しく議論しました。問題となったのは、高市首相が台湾有事を「存立危機事態となり得る」と発言した点であり、岡田氏はこれが従来の日本政府の立場を逸脱していると主張。
一方で小野寺氏はこれを否定し、従来の法解釈に基づいているとの見解を示しました。司会者による制止を振り切りながらのやりとりは波紋を呼び、議論は白熱しました。

【コメント】
議論の核心は、安全保障に関わる日本政府の立場がどこまで変更可能で、それが国民に明確に説明されているかに尽きます。この問題は民主主義の根底を揺さぶりかねない重大な課題です。高市首相の「存立危機事態になる可能性が高い」という発言は曖昧さを含み、従来の政府見解と一致するか不明瞭です。「法解釈」の解釈が公共の安全に関わる問題でブレることは、国民の不信感を招きかねません。
政府としてまず必要なのは①重要な発言内容を国民に具体的に示すこと、②国会や専門家の議論を通じて法の整合性を担保すること、③その過程を透明にし、国民が判断可能な環境を整えることです。
また、国内議論が曖昧な状態では国際社会における日本の信頼にも影響を与えかねず、より慎重な対応が求められます。
安全保障こそが国民の生命に直結する問題であり、これを軽率に曖昧に進めることは許されません。政府は明瞭さと一貫性をもって国民に向き合うべきです。民主主義国家の真価はここで試されています。
ネットからのコメント
1、日曜討論見ていましたが、岡田氏は司会者の制止をたびたび振り切り、議事進行のルール無視がはなはだしく原理主義で、まさにいま中国が行っている一方的な主張みたいで、これでは立憲民主党も終わりだと思いました。これに対し前原氏は立憲出身でしたが、冷静に対応されていてこれが松下政経塾出身者との違いだと感じました。
2、「アメリカがやられていて大変だ」台湾でこのような事態になれば、充分に存立危機事態だと思いますが、岡田さんは、その場合どうするつもりなのかも表明すべきかと。
3、そもそも質問の意図はなんだったの?って話。明確に答えないってのか正解、答えてしまったらアウトであって、うっかり答えてしまうのを狙ったというのであれば、国益を考えての質問ではないですよね。
台湾に対する中国の武力侵攻が起きても無視しますってメッセージを出すことは問題だし、関わっていく可能性がありますっていうのは、これまでは言葉として濁してきただけで、至って常識的な回答でしょう。
4、»「国の存立が揺らいだときに初めて武力行使ができる。アメリカがやられていて大変だでは、武力行使できないんですよ。これは法律違反ですよ」いやいや、これが日本と離れている地域ならまだしも、すぐ近くの台湾でアメリカが交戦状態になっても「日本は知りませ〜ん」とか言ってたら、じゃあアメリカは何のために命張ってんだという話になる。もし台湾が制圧されれば、そこで中華人民共和国が満足してその後は日本と友好的になると思うか?習近平の野心なら、次は「日本こそわが国の脅威」とか言ってさらに攻勢を強めてくる。その時なって初めてアメリカに頼るのか?「協力もしない奴なんて助けない!」となれば、核の傘からも在日米軍の抑止力も失い、主要都市に核ミサイル向けられて終わり。ここまで熱く語るなら、では日本は台湾有事にどう対応すべきかハッキリ示してもらいたい。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d38c7eb9c9020ccf8dc7fc3b4cdb783fb07a593f,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]